「Creepy Nuts」のANN、3月で終了 涙の決断「3、4年無呼吸で走り続け…」葛藤の中で

2023年01月17日 12:42

芸能

「Creepy Nuts」のANN、3月で終了 涙の決断「3、4年無呼吸で走り続け…」葛藤の中で
Creepy NutsのR-指定(左)とDJ松永 Photo By スポニチ
 ヒップホップユニット「Creepy Nuts」がパーソナリティを務める16日放送のニッポン放送「Creepy Nutsのオールナイトニッポン」(月曜深夜1・00)に出演。3月いっぱいで番組を終了すると発表した。
 DJ松永が「ここで番組から大切なお知らせがございます。Creepy Nutsのオールナイトニッポンは、今年2023年の3月いっぱいで終了させていただくことになりました」と発表した。「シンプルに言うと、いろいろ我々いろんなお仕事させていただく中で、もうちょっとゆっくり時間使ったり、音楽の仕事にトライ&エラーできるような時間を作ろうってなって。ちょっとここいらで働き方みたいなのを見直してもいいかなみたいなことを俺とRの中で話し合って、決断したことなんですよね。シンプルに音楽に費やす時間を作ろうということで」と、相方のR-指定とともに決めたと語った。

 R-指定は「ホンマ楽しんでくれていた人とか、番組めっちゃ応援してくれてイベントとか来てくれた皆さんに申し訳ないなとは思うんですけどね。俺の中でも、これについては、あんま昨年まで2人で話してなかったことで。忙しい中で駆け抜けていってる中で、ここ2、3年、ずっと薄く音楽と毎週こういう風な場所があるというありがたい状況やねんけど、切り替えがけっこう難しくなってきてて」と説明。

 番組は2018年4月から「オールナイトニッポン0(ZERO)」としてスタートし、昨年4月から1部に昇格。R-指定は続けて「言うたら、1週間丸々音楽だけやってる中で、全然別のスイッチになるみたいなことが、それがリフレッシュになるタイミング、楽しくなったり、救われるっていうタイミングもめっちゃあったんやけど、切り替えがどんどん難しくなっていってるのを肌で感じていたのですが…それこそありがたいことに1部になったりとか、ラジオの状況はどんどん良くなっていくし。面白がって聞いてくれている人とか協力してくれる人も増えていくし、状況がありがたくなっていくから。ミュージシャンとしての側面、性(さが)というか、音楽に100%自分の全部の時間を使いたいっていうところはある種、本来ミュージシャンとして純粋な思いやねんけどあまりに状況がありがたくて、幸せがゆえになんとかぐっと引っ込めてやってきた」と心境を吐露した。

 昨年、不調が出るなど「お互いガタ来てんやな」と感じる中、昨年後半に「どうする来年?」と話し合って終了を決断したという。

 DJ松永は「2人で話し合って出た結論で。スタッフの人たちも理解がある人たちに支えてもらってるからこういう決断ができたなとか思う。音楽必死に頑張ってたら、音楽でうまくいかないとか、日常生活でしんどい思いしてる時に救ってくれていたのはこのラジオ」と感謝。

 また、リスナーやスタッフへの思いを述べて「整理がつかないところもあるんだけど、ミュージシャンだから…ここまでやってきたから、夢みたいな1部に上がって、やらせてもらって、それを自分たちから降りるっていうのは、勝手な決断をさせていただいてるなとは思うんだけど。全部は無理だなと。仕事は全部ありがたいし、このラジオもホームだし、こういう場所があるのがいいのはわかってるんだけど、3、4年は無呼吸で走り続けてきた感じがあるんですよね。自ら仕事を受けない勇気というか、なかなか決断できずにいたんだけど。ちょっと人生のフェーズが、今と数年前と徐々に変わっていってる中で、月並みだけど一度きりなのでいろんな生き方を試してみたいと思っていて」と葛藤の中で出した結論だったと打ち明けた。

 さらにDJ松永は「オールナイト辞める実感がわいてない…」とし、「このラジオがなかったら今の俺らは絶対ない。出会ったラジオのスタッフに心から感謝しています。ラジオが終わってもこの関係を変えたいとか1ミリも思ってなくて、ずっと一緒にやっていきたいなって思ってるし…」と声を震わせる場面も。「3月までみんなで楽しんでもらえたらと思います。ぜひお付き合いください」とあいさつした。
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