千葉雄大 「田んぼから海の匂いがした」東日本大震災の衝撃 変わり果てた故郷に言葉失う

2023年01月17日 14:39

芸能

千葉雄大 「田んぼから海の匂いがした」東日本大震災の衝撃 変わり果てた故郷に言葉失う
千葉雄大 Photo By スポニチ
 俳優の千葉雄大(33)が17日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。東日本大震災の被災時の心境を振り返った。
 宮城県出身で東日本大震災発生時は「戦隊ヒーローをやっていまして、東映の大泉学園の撮影所の屋上で撮影していて。東京もすごく揺れたじゃないですか。震源が東北、宮城と聞いて、すごく動揺して。なかなか両親とも2日間くらい連絡がとれなくて、生きた心地がしなかったです」という。

 「普段電話なんて両親にしなかったけれど、一生分くらいしたんじゃないかと。ようやく連絡がついた時はみんな無事で一安心でした。連絡がとれるようになって、少し時間がたって家に帰りまして。両親は当たり前にいてくれるものだと思ってたので、もしかしたら弟とか祖母も宮城にいたので、ほんとに1人になっちゃうんじゃないかと不安は初めて感じた」と不安だった胸中を明かした。

 実家は「多少物が壊れたりはあったけど、命は無事」と全員無事だった。しかし、「駅から実家の道中は自分が知っている場所とは様変わりしていて。米どころなので田んぼが多いんですけど、そこからも海の匂いがして。そこまで海水が来ていて、田んぼの上に船が浮いているし…形容しがたい気持ちでしたけれど、そういうのを見てしまうとなかなか励ますコメントを求めていただいても、なんと言ったら勇気づけられるのかとかわからなくなって。僕の気持ちも整理できてなかったと思う」と目の前に広がるショックな景色に言葉を失った。

 それでも「やっと言えるようになったのは、震災を題材にしたドラマに出させていただいた時で。セリフとか役柄が代わりに言ってくれることで、こう思っててもいいんだと。やっと自分の中で踏ん切りがついて、こういう話を表でできるようになって。(周囲の被災者の話を)聞くと、なおさら家族は命が無事で生活できてるけど、周りの人はと考えると言葉に詰まってしまった」と回想した。
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