あのねのね 京産大凱旋ライブ 500人の前で「赤とんぼの唄」「魚屋のオッサンの唄」
2023年01月22日 21:21
芸能
第1回“リハビリライブ”は音が合わずにやり直すシーンも。アンコールの練習も客席に強要して笑わせた。「赤とんぼの唄」「金魚の唄」「ネコの怨念の唄」などコミックソングには客席から「懐かしいな」との声も。「あのねのね」のバックバンドを務めていた河島英五さん作詞・作曲の「青春旅情」も披露した。
一方で、下ネタソングも多く作られたが、レコード発売後にラジオで「放送禁止」とオンエアされなかった下ネタ満載の「つくばねの唄」は、「歌って大丈夫か審査してもらう」と2人が熱唱。「中途半端やな」という清水に「もっと歌ってもいいんじゃないかな」と原田は過激性を求めた。次回ライブで歌うかは未定だ。
母校で歌うのは初めて。4歳の孫の前で歌った清水は「まだ声が出てる。うれしい」と2人できれいにハモって満足げ。原田は「若返った、元気をもらえたと言ってもらえて、まだ役に立つんやなと思った。うれしい反応です」と感慨深げだった。
歌唱中の写真撮影、録音もすべてOK。「何も(DVDなど)計画はないから。拡散してください」と通常のライブとは正反対のオープンな公演。「ビジネスにしようと思ってない。笑いが生きる力、エネルギーになれば」と清水が説明する。コロナ禍、物価高で今ひとつ明るくならない世の中に、一筋の光をという考えだ。今後は名古屋、金沢での“リハビリライブ”の後、6月24日に京都・先斗町歌舞練場で50周年記念コンサートを開催。11月の東京まで全国ツアーを続ける。
京産大に入学した原田が、1年先輩の清水とバイト先で知り合い、原田が落語研究会で出会った後の笑福亭鶴瓶(71)、鶴瓶夫人らと「あのねのね」を71年に結成。在学中の73年3月に原田と清水がデュオとして「赤とんぼの唄」「魚屋のオッサンの唄」でメジャーデビューした。曲が大ヒットする中、話術でも人気者となり、数多くのテレビ、ラジオに出演した。
その後、原田は関西に拠点を置き、MBSラジオ「ヤングタウン」、MBSテレビ「夜はクネクネ」などで人気を博した。清水もテレビ、ラジオで活躍する傍ら、オートバイの国際A級ライダーとして「鈴鹿8時間耐久ロードレース」にも出場。近年は山口の無人島で「漁師をやってます」と自然と戯れる毎日だ。