夏木マリ＆土屋太鳳がタッグで「ピノキオ」上演　第1子妊娠の土屋に夏木がエール

　女優の夏木マリ（70）が演出を手がけ、土屋太鳳（27）が出演するアート劇「ピノキオの偉烈」が、6月14日から東京・新国立劇場で上演される。 　当初は2020年の上演を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期に。満を持して公演が決定した。夏木が心血を注いで企画してきた舞台「印象派NEO」の第4弾となる作品。これまで「赤ずきんちゃん」「シンデレラ」「白雪姫」といった童謡を題材に、童話の残酷性と現代社会に通ずる普遍性を表現してきた。今回選んだのは「ピノキオ」で、土屋がピノキオ役を演じる。

　土屋は「夏木マリさんに初めてお会いした日から、私は人生の節目の扉の前に立つと、マリさんの顔を思い浮かべます。もしかしたらあの瞬間すでに『ピノキオ』はこの世のどこかに生まれていて、少しずつ私に近づいていたのかもしれません」と出会いに感謝。「めてのワークショップから思わぬ月日が経ちましたが、“試される時は、新しい挑戦が出来る時”と微笑むマリさんは表現界の太陽です。追いかけ導かれ、今の私にしか出来ない表現を届けたいと思います」と意気込んでいる。

　演出を手がける夏木は「花嫁でも、母親でもなかった私が、今、太鳳さんを演出出来るかと考えましたが、子どもを持つという世界で最も勇気のある決断をしたパフォーマーと一緒に創る舞台は奇跡の時間だと確信したのです」と、今年1日に「GENERATIONS」の片寄涼太（28）との結婚と第1子の妊娠を発表した土屋の出演に感謝した。

　なお同作は、ルーマニアのシビウで開催される演劇祭「シビウ国際演劇祭」の正式招待が決定した。