藤井王将“先手”必勝だ 今年度わずか1敗 「この2局の内容踏まえ…」中5日で切り替え
2023年01月28日 05:05
芸能
心強いデータにできるだろうか。藤井は昨年6月の棋聖戦第1局で敗れたのを最後に、先手で21連勝中。防衛へ向け、再び先んじたい第3局を先手で迎えることについて、「それは意識してません。裏を返すと、後手の勝率が下がっているということ。そちらをどうするか考えたい」と自虐的に笑った。確かに今年度24勝1敗の先手に対し、後手では16勝7敗。勝率.696は16年10月のプロデビュー以来初めて7割を切っていた。
通算12度目のタイトル戦だが、金沢では初対局。自宅には十数年前、家族旅行で訪れた特別名勝・兼六園での写真があるという。「雪が降る中での対局は自分自身、ほとんど経験がない。新鮮です」と新たに見つけた発奮材料を披露した。 (筒崎 嘉一)
≪ファンも参加し前夜祭≫金沢市文化ホールで行われた前夜祭にはファン、関係者ら約230人が出席した。金沢市の村山卓市長は「金沢の将棋史に残る熱戦を期待します」とあいさつした。会場にはファンも来場。市内在住の男性会社員(50)は「金沢での王将戦は初めてで、こんな機会はないと思い応募しました」と声を弾ませた。