伊藤英明 役者「もう辞めようと思った」過去 「自信なくて、演技するのも怖くて」
2023年01月29日 11:40
芸能
2018年、当時所属していた事務所「エー・チーム」の小笠原明男社長が死去。獅童は「それが一番心配だった。事務所の社長が亡くなって。前の収録の時も怒る人がいないとダメなタイプって言ってたけど、社長が亡くなってヒデのこと誰が怒るのかっていう…」と、伊藤を導く人がいなくなってしまったことを心配していたという。
恩人の死に直面した伊藤は「明男さんが亡くなった時、俺もう辞めようと思って。結婚もしてたよ?だけど自信なくて、何やっても恥ずかしくてさ。今まで何やってたんだろうって。演技するのも怖い。緊張して、失敗したら、噛んだらどうしようとか。噛まないようにごしょごしょって言ってごまかしたり。ポケットに手つっこんだり、腕組んだり…よりどころを探してるような芝居が人を感動させられるわけがないって思ったの。それでどうしよう、子供と向き合おうと思って」と渡米を決断したという。
「結局、今考えれば子供に逃げてたところもあるんだけど。それはそれでよかったんだけど」と失意のどん底で苦しんだ当時を振り返った。
「でも、よかったよな、逃げ場があって。壊れちゃうよな」と言う松岡に、「ほんと、どうしようもなかった。覚悟が足りなかった、いろんな意味で。若い時は自分のためだけにしかやってなかった、芝居もなんでも。自分がやって気持ちいいか、かっこいいか、楽か、楽しいか、もうそれだけで」と経年による心境の変化を口にした。