坂ノ上茜が主演映画「ぬけろ、メビウス！！」の舞台あいさつ　「見てくださった方の背中を押せる作品」

　女優の坂ノ上茜（27）が3日、都内で主演映画「ぬけろ、メビウス！！」（監督加藤慶吾）の初日舞台あいさつに登壇した。 　契約社員として働く会社で正社員になれなかった女性が、かつての夢であった教員になることを目指す物語。24歳にして大学進学に向けて突っ走るヒロインを演じた坂ノ上は「見てくださった方の背中を押せるような作品だと思う。一歩踏み出したい時に見返してほしい」と笑顔で話した。

　劇中では藤田朋子（57）が母を演じた。坂ノ上は「親子げんかのシーンも藤田さんに引っ張っていただいた」と感謝。現場ではプライベートの話をするなどして過ごしたが、藤田は「仲良くなりすぎちゃうのもなと思いながら、けんかのシーンは（坂ノ上を）怒らせるために頑張った」と母になりきって奮闘した。坂ノ上だけしか写らないカットの撮影でもカメラの奥に藤田がいてくれたといい、坂ノ上は「パッと見たら、泣いてると思って」と振り返った。

　また、主人公の恋人を演じた細田善彦（34）と坂ノ上は、2015年の「ウルトラマンX」以来の共演。坂ノ上は「初めてご一緒した時は、私が19歳だったんですよ。だから、居酒屋のシーンとかでお酒を飲むのは新鮮でした」と成長を実感。細田は「ハタチになってすぐとか、一緒に飲みにいったりしてた。“カシスオレンジが好き”と言ってたのに、再会したら“私はビールで”と。いろんなビールの話をしてた」とこちらも坂ノ上が大人になったことを感じていた。BS―TBSのグルメ番組「町中華で飲（や）ろうぜ」にレギュラー出演している坂ノ上は「飲み番組やってるので！」と笑顔で返した。