豊川悦司 「愛していると言ってくれ」秘話 「僕の方からお願いして」大胆設定変更

2023年02月05日 23:04

芸能

豊川悦司 「愛していると言ってくれ」秘話 「僕の方からお願いして」大胆設定変更
豊川悦司 Photo By スポニチ
 俳優・豊川悦司(60)が、5日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)にゲスト出演し、代表作の一つでもある同局系連続ドラマ「愛していると言ってくれ」の裏話を披露した。
 「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」などで知られる人気脚本家・北川悦吏子さんの脚本で、1995年に放送。耳が不自由な画家の晃次(豊川)と、女優を目指す紘子(常盤貴子)の手話を介した純愛ストーリーで、最終回の平均視聴率は28・1%を記録した。

 豊川にとっては、企画段階から参加した、思い入れの強い作品だった。「割と企画から参加していたので、シナリオにもアイデアを出させていただいていて。シナリオを作るという意味では、結構大変でしたかね」。当時はまだ携帯電話がない時代。「僕と北川悦吏子さんと毎日のようにファクスのやりとりとかしていましたね。“あのせりふについてはこう思う”とか、“ここはもっとこうしてみたい”とか」と振り返った。

 元の構想では、耳が不自由なのは晃次ではなく、紘子だったという。「最初は共演した常盤さんの方が聴覚障がいがあるという設定だったんですけど、逆になりましたね。僕の方からお願いしまして。“これって男性の方が聴覚障がいというパターンはありませんかね?”ってと、相談させていただきました」と明かした。

 撮影では忘れられないシーンがあるという。駅のホームで、豊川が新幹線と併走し、生き別れになる母に手でキツネのポーズを示す印象的な場面。撮影には、実際に運行中の電車を使ったという。ホーム側から豊川を撮るカメラマンの指示で、カメラの近くに移動したところ、母がいる“てい”で演技していた豊川の目にはまさかの光景が。「全然知らないおじさんが新聞読んでて、そのおじさんに向かってずっとキツネしながら走っていて、そういう裏話があります」。その男性も「ああ?」と驚いた様子だったといい、「頑張りました。これは」と笑わせていた。
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