渡辺棋王攻めるも「勝負どころが…ぱっと過ぎてしまった感じ」敗因すら分からず

2023年02月06日 04:45

芸能

渡辺棋王攻めるも「勝負どころが…ぱっと過ぎてしまった感じ」敗因すら分からず
棋王戦第1局後、大盤解説会場で対局を振り返る藤井聡太王将(左)と渡辺明棋王(代表撮影) Photo By 代表撮影
 将棋の第48期棋王戦5番勝負は5日、長野市の長野ホテル犀北館で第1局を行い、先手の挑戦者・藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が10連覇中の渡辺明棋王(38)に125手で先勝した。
 局後の渡辺は終始不思議そうだった。「勝負どころがあったとしても狭いところ。そこがぱっと過ぎてしまった感じです」。プロならばどこがヤマ場なのか生理的に理解できるはずなのに、自身の敗戦の原因がどこか分からないままの投了だった。

 開始早々、30分ほどで7筋の歩を突いて開戦。後手番にもかかわらず積極的な攻めを展開したものの、9筋の歩を突かず、藤井の歩に位を取られたのも水面下で響いたのかもしれない。大盤解説では2筋の垂れ歩を同金と取り込む筋に活路があったことが明らかになり「そういう筋があるのか…。(分岐点は)ここだったのかもしれません」と悔しがった。

 次局は先手番。「2週間ほど空くので、仕切り直しといきたいです」と巻き返しを期していた。

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