HKT48・地頭江音々 パフォーマンス高評価で初写真集 「つながるとは…」
2023年02月08日 09:00
芸能
「自分には手の届かないことだと思っていました。私はシングルのセンターをやったこともないし、グラビアのお仕事も少ししかやったことがありません。写真集というのは妄想レベルのことで、現実味がなかったです」
──発売の理由を聞きましたか?
「撮影中にうかがいました。48グループをたくさん取材している方が、編集者の方に薦めてくれたそうです。HKTのコンサートを見た時、メンバーの中でいちばん目を引いたのが私だったそうです。それで編集者の方もコンサートで私のパフォーマンスを見て写真集を作ろうと決めてくれたそうです」
──そんな経緯を聞いた感想は?
「コンサートが写真集につながるとは思わなかったです。自分が当たり前のようにやっていたことを評価していただいて、とてもうれしかったです」
──アイドルになった理由は?
「小学生の時からAKB48が好きでした。私の父が板野友美さんと同じ誕生日だという話がきっかけでした。百円均一の店でマイクのおもちゃを買ったり、サランラップの芯がちょうどマイクと同じくらいの太さ、長さだと気づいて、サランラップの芯を集めたりしていました。アイドルは左手でマイクを持って右手は踊りに使うことに気づいて左手でマイクを持つようにしました。小学校の卒業文集には『アイドルになりたい』と書きました。でも、アイドルになりたいという気持ちより、48グループか46グループの一員になりたいという気持ちの方が強かったです」
──デビューから約7年たちました。
「7年たってようやく自分が思い描いていたアイドル活動ができていると思います。最初の頃はいちばん忙しくて、たくさんの経験をさせていただいたんですけど、それからはなかなか芽が出なくて、コンサートやイベントに出られない期間が長かったんです。やっと選抜入りしたら、コロナ禍でコンサートやイベントがなくなって、ファンのみなさんに会うことができませんでした。今やっと思い描いていた活動ができています」
──ファンは写真集発売を喜んだでしょう?
「泣いてくれるほど喜んでくれています。私と一緒に悩んだり悔しがったり楽しんだり喜んだりしてきた方々ばかりなので、私が写真集を出せるようになったことへの感動が大きいんだと思います。ファンの方々の喜びに接すると、写真集を発売するというのは凄いことなんだと改めて実感します」
──どんな写真集になりましたか?
「普段の私を見てもらえます。同期の仲のいい子にしか見せないような、ちょっと悪ふざけしている顔、無邪気な顔、格好つけている顔が写ってます。ロケ地が地元の宮崎で、自分が育ってきた場所、自分のアルバムをめくるとたくさん写っているような場所でほとんど撮らせていただきました。自分のアルバムとこの写真集を見比べると、自分の成長が分かります。大きくなってここに戻って来られたと感じて感慨深いです」
──入浴中の写真もあります。
「宮崎なので、ヒュウガナツと一緒に撮りました。お風呂で撮ると普通は大人っぽいセクシーな感じが出ると思うんですけど、私はどちらかと言うと元気いっぱい、天真らんまんな感じが出ました」
──特にお気に入りの写真は?
「モアイ像が並んでいる中に私がいる写真です。顔はよく見えないんですけど、ちょっとふざけている感じが好きです」
──写真集発売を経て、アイドルとしての今後の目標は?
「初期メンバー、たくさんのメンバーが卒業して、心細い気持ちがあります。私より下の後輩たちには、私がいることで心強いと思ってもらえるように頑張りたいと思います」
素顔の魅力が詰まった写真集。ページをめくり終えると、ステージで熱く躍動する姿を生で見たくなる。
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。