片岡愛之助 養父・片岡秀太郎さんとの思い出「最期はみとれました」メッセージは「お弟子たちのこと…」

2023年02月08日 15:47

芸能

片岡愛之助 養父・片岡秀太郎さんとの思い出「最期はみとれました」メッセージは「お弟子たちのこと…」
片岡愛之助
 歌舞伎俳優の片岡愛之助(50)が8日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。21年に他界した養父で人間国宝の片岡秀太郎さん(享年79)について語った。
 歌舞伎だけでなく、映画、ドラマでも活躍する愛之助。2016年には女優の藤原紀香と結婚した。司会の黒柳徹子が「おととしは人間国宝のお父様の秀太郎さんが79歳で急逝なさったんでびっくりなさったでしょう」と話を振ると、「本当に驚きましたねえ。長生きして下さると僕はずっと思っておりましたんで、そういう意味では急でしたねえ」と振り返った。

 愛之助は「“上方のにおいのする役者になりなさい”ってうちの父に言われましたね」と回顧、「うちの父なんかは出てくるだけで上方の役者っていう。不思議に思うのが、お芝居してるのかなって思う感じで、自然体すぎて、ああ、そういうものなのかなって、まだ作って役になっているうちはダメなのかなと思うと、そこまで行きつけるのかなと思いますね。本当に自然体でお芝居なさってるのを僕ら、見てきましたんで。難しいなあと思いましたね」としみじみと話した。

 秀太郎さんは21年5月に肺疾患で他界したが黒柳が「突然容態が」と明かすと、愛之助は「はい。悪化しましてですね。私は本当にその時不幸中の幸いで映画を撮っておりましたもので、最期はみとれました。お芝居ですと、それこそ東京に行っておりましたら会えなかったんですけれども、大阪の方におりましたんで、最期はみとれましたね。凄く安らかな顔をして」と回顧した。

 黒柳が「でも亡くなる数日前になんかお電話があったんですって」と語ると、愛之助は「そうですね。本当に電話でもしゃべっておりましたし、そんなに急とは思いませんでしたね」と淡々と話した。黒柳が「そのお電話でも(タイミングが)合ったからお話ができて、随分良かったですよね」と話すと、愛之助は「それはありますね。電話ってタイミングがありますからね。撮影なんかしてたら出られなかったりもしますしね、本当にちょうどその時タイミング良く話ができたんで。なんだったんだろうな、さっきの電話は、って思ったくらいでしたから、切ってからは」と告白。「だからきちっとお話できたのは、それが最後だったんじゃないかな」と続けた。

 「いや本当にたわいもない会話でしたよ。“元気か”とか“仕事、頑張ってな”とか、“あ、はい”みたいな。なんだろうなっていうふうな会話だったんですけど。“お弟子たちのこと、よろしくな”って言うから、なんだろうなみたいな、改まってみたいなことだったんですけれども、それが最後のメッセージというか、言われたことですかね、僕は」と明かした。

 秀太郎さんとの思い出深い舞台を聞かれると、「『輝虎配膳』って言われるお芝居で、三婆(さんばば)っていうおばあさんの役で難しいお役があるんですけれども、(秀太郎さんが)“このおばあさんならできるかな”なんておっしゃってて、これを京都の顔見世で運のいいことに私共演をさせていただいてですね、本当に日々楽しく、凄く楽しく毎日務められていて、本当にその日によってお芝居の息って言うのが、セリフの息が違うんですね、父の。こんな言い方もあるんだ、こんな言い方もあるんだって」と告白。「日々こういうふうに芝居を研究なさってんのかと思うと、本当にこういう先輩方とご一緒させていただくというのは勉強になるなと思って、毎日感謝感謝で勉強させていただいておりましたね」としみじみと話した。

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