坂本龍一 入退院の合間に「自分を回復させるため」音を浴びたい気持ちから曲作り、新アルバム誕生
2023年02月13日 13:42
芸能
先月発売された約6年ぶりのオリジナルアルバム「12」に込めた思いについて問われると、「思いは込めてないです。1曲1曲には何か、そのときの感情や何かが入っていると思うのですが、ほぼ100%自分のためというか…」と答えた。
「病気で入退院を繰り返している合間に作っていた曲なのですが、本当に体力が落ちている時は、音楽を聴くこともできない状態だったのだけど、少し体力が回復した時に、何か音を浴びたいという気持ちになり、近くにあったシンセに手を触れました」と、闘病生活の中で始まった創作を回想。「何も考えず、シンセの音に浸るというか、自分を回復させるために、まるで森林浴のように。そこから始まっているので“思い”というのではなく、その時の心と身体の状態がそのまま出ている、そういうものだと思います」とした。
「元々、あまり思いを込めて音楽を作ったことはないんです」と告白。ウクライナや福島のために作った特別な曲もあるが「そうではない曲は多い」といい、「皆さんが文字で日記を書くように、僕の場合は音で日記を書いたというだけなんです。そのことはなかなか理解されにくいのかもしれませんが」とつづった。