「鎌倉殿の13人」＆静岡・伊豆の国市「ロケーションジャパン大賞」準グランプリ！経済波及効果は16億円

　観光の活性化に貢献した作品と地域に贈られる「第13回ロケーションジャパン大賞」（雑誌「ロケーションジャパン」選定）の授賞式が16日、東京・新宿のリーガロイヤルホテル東京で行われ、1年間を通じて話題を呼び続けた昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と静岡県伊豆の国市が準グランプリに輝いた。グランプリは映画「とんび」（監督瀬々敬久）と岡山県。 　対象は2021年11月1日～2022年10月31日に公開・放送された映画・ドラマ・アニメ作品。（1）支持率（一般アンケート結果）（2）ロケ地行楽度（現地を訪れた際に作品の世界観が楽しめるか）（3）撮影サポート（地元のロケ協力度、住民の理解度）（4）地域の変化（観光客の増加や経済効果、CM換算効果）の4指標から各賞を決定した。

　「鎌倉殿の13人」がもたらした経済波及効果は16億円。作品ゆかりの2寺院の拝観者数も5倍以上（19年対比）となった。

　グランプリを受賞した大河ドラマは第1回の「龍馬伝」と高知県（当時は映画部門とドラマ部門）。準グランプリは第4回の「八重の桜」と福島県会津若松市、第5回の「軍師官兵衛」と兵庫県、第7回の「真田丸」と長野県上田市。

　脚本・三谷幸喜氏と主演・小栗旬がタッグを組み、視聴者に驚きをもたらし続けた「鎌倉殿の13人」は大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった“伊豆の次男坊”は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組！」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

　その他の賞は以下の通り。

　「部門賞　支持率部門」＝映画「沈黙のパレード」（監督西谷弘）と静岡県牧之原市

　「部門賞　撮影サポート部門」＝映画「今はちょっと、ついてないだけ」（監督柴山健次）と千葉県茂原市・長野県千曲市・愛知県幸田町・長崎県島原市

　「部門賞　行楽度部門」＝映画「今夜、世界からこの恋が消えても」（監督三木孝浩）と神奈川県藤沢市

　「部門賞　地域の変化部門」＝映画「峠　最後のサムライ」（監督小泉堯史）と新潟県長岡市

　「特別賞」＝テレビ朝日金曜ナイトドラマ「NICE　FLIGHT！」と日本航空株式会社・国土交通省航空局