渡辺棋王「一気に攻めたのが…」11連覇へ崖っ縁 悲壮な覚悟「目の前の一局という気持ちでやれれば」

2023年02月19日 04:55

芸能

渡辺棋王「一気に攻めたのが…」11連覇へ崖っ縁 悲壮な覚悟「目の前の一局という気持ちでやれれば」
第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第2局で藤井聡太5冠に敗れた渡辺明棋王 Photo By 代表撮影
 将棋の第48期棋王戦5番勝負は18日、金沢市の北國新聞会館で第2局を行い、後手の挑戦者・藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が10連覇中の渡辺明棋王(38)に132手で勝利した。第3局は3月5日、新潟市で指される。
 11連覇へ、後がなくなった渡辺は「局面が一段落したところで、一気に攻めたのが良くなかった」と振り返った。86手目、藤井竜を敵陣へ押し返したが、さらに桂を捨てて攻勢に転じた局面を悔いた。

 対戦成績2勝13敗。5連敗中の藤井対策に繰り出した秘策だったのだろうか。

 40手目まで後手藤井が豊島将之九段(32)に勝利した昨年9月の王位戦第5局と同じ進行。41手目、渡辺が右金を4筋から3筋へ移動させて前例を離れた。そこから間もない47手目、1時間29分の長考に入り変調をうかがわせた。

 「目の前の一局という気持ちでやれればと思います」。もう3連勝しかなくなった渡辺は悲壮な覚悟を見せ、前を向こうとした。 

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