【ブルーリボン賞・主演男優賞】二宮和也 声をつぶして役作り 再び岡田准一に続き「凄いことやったと…」
2023年02月24日 05:00
芸能
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「ラーゲリ…」は第2次世界大戦後のシベリア抑留を、実在の人物を通じて描いた。咽頭がんに侵された様子を表現するために声をつぶすなど、身を削って役作りした。
公開前にロシアのウクライナ侵攻が起こった。「忘れないために描いたものがタイムリーになり無力さを感じた」。祖父もシベリア抑留経験者。「伝えることで復活する記憶もあるので、忘れていた記憶を呼び起こす物になり得る」と前を向いた。
「TANG」では主人公のほか、VFX(視覚効果)技術を用いて相棒のロボットも演じた。「技術のレベルの高さに驚いた。今後の可能性が見えました」と振り返った。
昨年の岡田准一(42)に続く主演男優賞。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞も岡田の翌年に受賞し「岡田君にはどんどん賞を獲ってもらいたい」とジョーク。2021年に亡くなったジャニーズ事務所名誉会長のメリー藤島さんからは当時「同じ事務所から連続で同じ賞を獲るのはなかなか疑われるが、そんなことはない。あんた本当に凄いことをやったんだよ」と声をかけられた。「まさに同じことが起きた。こういうときぐらい凄いことをやったと思っていいのかなと思う」とかみしめる。「今後もとにかく面白そうな作品に参加していきたい」と、役者として攻め続けていくことを誓った。 (糸賀 日向子)