乙武洋匡氏 聴覚障害児の逸失利益は平均の“85%”の判決に「悔しい」
2023年02月27日 20:16
芸能
18年に大阪市生野区で聴覚支援学校に通っていた11歳の井出安優香さんが下校中にショベルカーの暴走に巻き込まれて死亡したとして、遺族が運転手側に計約6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、、大阪地裁がこの日約3800万円の支払いを命じたもの。武田瑞佳裁判長は、将来得られたはずの「逸失利益」の算出基準について全労働者の賃金平均(約497万円)の85%と判断した。運転手側は「障害の影響で意思疎通や進学、就職が困難だった」として、この賃金平均の6割にとどまると反論していた。
事故は18年2月、大阪市生野区で運転手がてんかん発作で意識を失い歩道を暴走。安優香さんを死亡させたほか、4人にけがを負わせたもの。運転手は自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪などで懲役7年の実刑が19年3月に確定し、遺族は20年1月に提訴した。