藤井王将 名人初挑戦へ形勢優勢 夕食休憩までに77手 勝てばプレーオフ以上確定
2023年03月02日 18:09
芸能
戦型は藤井の得意戦法、角換わり腰掛け銀に進んだ。6時間の持ち時間のうち藤井が2時間15分、稲葉が2時間9分残しているが、局面は終盤の寄せ合いに入っている。
形勢判断の要素は「駒割り、駒の働き、王の固さ、手番」とされる。駒割りは稲葉の角銀得に対し、藤井は成金を作っている。ところが、稲葉は自陣に飛車角が閉じ込められ、金銀3枚の囲いに入城した藤井王に対し、稲葉王は藤井飛車に肉薄されている。
一方、広瀬は菅井竜也八段(30)と対戦し、戦型は振り飛車党菅井の三間飛車へ進んだ。夕食休憩時点ではお互いの王が金銀4枚の穴熊に収まり、長い中盤戦が続いている。
渡辺に挑むのは藤井か広瀬か。はたまた最大5人によるプレーオフの可能性もあり、「将棋界の一番長い日」は今年も深夜まで決着がずれ込むと見られる。