橋下徹氏 林外相のG20外相会合欠席に「悪い慣例を打破していくことが生産性を上げる。島国の日本は…」

2023年03月05日 10:05

芸能

橋下徹氏 林外相のG20外相会合欠席に「悪い慣例を打破していくことが生産性を上げる。島国の日本は…」
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏 Photo By スポニチ
 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が5日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。林芳正外相が国会日程を優先してインドでの20カ国・地域(G20)外相会合を欠席したことに言及した。
 林外相は慣例に従い国会に出席。答弁時間は53秒だった。今回のG20外相会合の欠席に、インド政府関係者は日本の対応に不信感を示し、林氏は急きょ、3日に同国で開催された日本と米国、豪州、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の外相会合には出席。岸田文雄首相は今月、インドを訪問し、モディ首相と会談する方向で調整に入った。19~21日を軸としている。関係者が3日、明らかにした。先進7カ国(G7)の議長国として、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対抗するため、20カ国・地域(G20)議長国のインドとの連携を強化したい考え。

 フジテレビ解説委員の松山俊行氏が「今回、林外務大臣は国会の日程が決まっていたんで、そちらを優先したということのようですが、自民党のある議員は、私、先週に話を聞いた人の中では、今回あえて林外務大臣、外務省も含めてですけども、国会に閣僚が縛られる、この慣例をなんとかしなきゃいけないから議論を巻き起こすためにあえて慣例に踏襲する形でやったんだっていう意見もあるようですけど、どう考えましすか?」と聞くと、橋下氏は、笑いながら「戦略的にあえて慣例に従って、こういうふうに僕らにどんどん言わせるってやり方ですか。それはちょっとそこまで深い戦略があるのかどうか分かりませんけれども」と首を傾げ、松山氏の「実際に議論にはなってます」には「議論にはなってますね。いずれにせよ、これほど非生産的なことないですよ」と指摘した。

 そして、「今、(自民党の前幹事長の)甘利さん
はじめ政府与党、野党の皆さんもね、国民に対しては、民間企業に対しては生産性を上げろと。日本の生産性を上げないとだめなんだってことをみんなが言ってるわけですよ、政治家は。にもかかわらず今回のこの国会のやり方ほど非生産性的なことはない」と言い、「憲法63条にあるんですけど、出席を求められた時は出席しなければならない、なんですよ。出席を求めるっていうのは、国会が首相や閣僚に出席を求めるわけであって、まず僕は第一義的には国会の中で多数を持っている自民党、公明党、与党の責任」と主張。そのうえで「これいろいろ報道聞くと、政府の方から、いわゆる岸田政権の方から外務省、外務大臣、林さんの方から行かせてほしいという声がなかったから国会に出るようになったんだってことを言ってるんですけど、憲法を見ると、閣僚を出席させるかどうか、首相を出席させるかどうかっていうのは、あくまで国会が求めるかどうか。僕は、甘利さんが今までの慣例と言われましたけども、慣例に縛られすぎることで生産性が上がらない、悪い慣例は打破していくことが生産性を上げること、イノベーションを生むこと」とし、「1度、国会議員みんなで今の国会に全閣僚、首相をどういう場合にでも出席しなければいけないというこの慣例、これを徹底的に見直すことが僕は島国日本の1番重要な部分だと思います。島国日本なんですから、特に首相は1年に100日か150日くらい海外に行けるような、そんな国の仕組みにしないと。閣僚もですよ。必要な時にだけ出席をさせるって、もうこれにあらためてもらいたい」と自身の考えを述べた。
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