「一世風靡セピア」元メンバー西村香景さん死去 61歳 哀川翔、柳葉敏郎らメンバー悲しみの集結

2023年03月06日 04:57

芸能

「一世風靡セピア」元メンバー西村香景さん死去 61歳 哀川翔、柳葉敏郎らメンバー悲しみの集結
89年7月31日 解散コンサートを行った一世風靡セピア(右は柳葉敏郎、右から2人目は西村香景さん、左から2人目は哀川翔) Photo By スポニチ
 1980年代に活躍した男性路上パフォーマンス集団「一世風靡セピア」のメンバーだった西村香景(にしむら・かけい)さんが2月25日早朝、都内の自宅で死去した。61歳。大分県出身。葬儀・告別式が5日、都内の斎場で営まれ、哀川翔(61)、柳葉敏郎(62)らセピアのメンバーが集結し、盟友の早すぎる死を悼んだ。
 関係者によると、西村さんは若くしてがんが見つかり複数回手術を受けた。約2年前に症状が悪化し入退院を繰り返していたが、1年ほど前からは食事を取ることもままならなくなり、自宅療養に切り替えていたという。病気のことは近しい関係者にしか知らせておらず、最期は兄弟らがみとった。哀川は、スポニチ本紙の取材に「本人は相当苦しかったと思うが、そんな顔やそぶりは一切見せなかった。よく踏ん張ったと思う」と振り返った。西村さんは「劇男一世風靡」解散後、しばらくは芸能活動を続けていたが引退し、東京都港区の飲食店でマスターを務めていた。哀川らもよく訪れていたそうで、闘病中もなじみの客が来店することが分かれば店に顔を出していたという。「40年くらいの付き合いだからいなくなったという寂しさはあるけれど、生きるという選択を最後まで諦めなかった。さすがだと思う。今はゆっくり休んでくれという気持ちの方が強いかな」と称えた。

 セピアの付き人だった俳優の中野英雄(58)は、自身のインスタグラムで「40年間お世話になりました。貴方(あなた)からはいろいろなことを教わりました。西ヤン!ありがとう」と追悼。本紙の取材にも「僕にとっては師匠であり兄貴。全てのメンバーから愛されていた」と語った。

 西村さんは劇男一世風靡に参加後、その身体能力を生かしてバック宙などダンスパフォーマンスの中心を担っていた。セピアでは春海四方(63)、武野功雄(59)とコミック担当ユニット「レゲロ」を結成するなどムードメーカーとして人気だった。

 ≪パントマイムダンサーとしての活動も≫

 西村 香景(にしむら・かけい)1961年(昭36)7月14日生まれ、大分県出身。パントマイムダンサーとして活動し、自身の制作集団を率いて米ニューヨーク公演なども行っていた。その後、劇男一世風靡に参加。セピアのメンバーに志願し選出される。

 ▽一世風靡セピア 1983年結成のストリート・パフォーマンス集団「劇男一世風靡」から選抜された7人組で、翌84年「前略、道の上より」でデビュー。「賽を振れ!」「汚れっちまった悲しみに…」などのヒットを飛ばし、89年に解散。「セピア」には「それぞれの色を持ったメンバーを混ぜ合わせたら、どんな色になるだろうか」との思いが込められていた。

 ▼小木茂光(一世風靡セピアリーダー)神に召される順番があるなら君が一番目だとは思いもしなかった。何があってもしぶとくこの世知辛い世の中を生き抜いてザマァ見ろ存分に楽しんだと一番最後に笑ってるんだ。西やん、ありがとう!楽しんだな!(ツイッターから)

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