侍・大谷に被災地からエール 「元気が出るので頑張って」

2023年03月07日 05:11

芸能

侍・大谷に被災地からエール 「元気が出るので頑張って」
岩手県庁舎に掲げられたWBCに出場する大谷翔平らにエールを送る横断幕(盛岡市) Photo By スポニチ
 野球世界一を決めるWBCに出場する侍ジャパンの大谷翔平(28)が6日、阪神(京セラドーム)との強化試合に3番DHで出場した。岩手では地元のスーパースターを応援しようと“高校時代の思い出の味”が復活した。約5年半ぶりの“凱旋試合”でいきなり2本塁打の規格外の活躍は、発生12年を迎える東日本大震災の被災地への激励となった。期待を裏切らないSHO TIMEに、東京や大阪など早くも日本各地が沸き返っている。
 津波で甚大な被害を受けた山田町の50代男性は「本番でも大谷選手が活躍してくれたら被災地も元気が出るので頑張ってほしい」とエールを送った。「世界で活躍している姿は同じ岩手県民として誇らしい」と強調。「佐々木投手も岩手出身なので期待しています」と語った。大谷自身も花巻東1年時に震災を経験。発生10年を迎えた2021年3月11日には「自分自身できることは微力ではあると思いますが、少しでも被災地の力になれるようにまだまだ頑張っていきたいと思っています」と話していた。6日はまさに有言実行の大活躍となった。

 ≪奥州市役所 エンゼルスTシャツで勤務検討中≫大谷の地元奥州市も応援熱を帯びている。市役所の入り口には「投打猛進」「二刀流で目指せ世界一」と書かれた貼り紙を掲示。9日の中国戦以降、大谷の出場予定の日は、都市プロモーション課の職員らがエンゼルスのプレーヤーズTシャツを着て勤務するなどして機運を高めることを検討中。大リーグのシーズン中はエ軍の背番号17にちなんだ毎月17日を「大谷デー」として、職員が自費で購入した応援グッズを着て勤務することが認められており、これを受けた取り組みとなる。また、大谷が生まれ育った同市水沢の姉体地区センターでは、近隣住民が集まって日本戦をテレビ観戦する予定だ。

 ≪横断幕でメッセージ「つかめ世界一」≫盛岡市にある岩手県庁6階のベランダには大谷、陸前高田市出身の佐々木朗希、大学時代を花巻市で過ごした山川穂高を応援する横断幕が掲げられている。縦2メートル、横10メートルで「World Baseball Classic2023 つかめ世界一」の応援メッセージと3人の名前、所属が記されている。

 ≪二刀流セットに問い合わせ殺到≫奥州市唯一の蔵元「岩手銘醸」には、大谷の応援酒への問い合わせが多く寄せられている。日本酒「奥州ノ龍」のデザインを大谷仕様にした限定品。ラベルには侍姿の大谷の投打がイラストで描かれており、エンゼルスカラーの赤いボトルが特徴。昨年4月に発売され、エンゼルスの本拠地周辺の飲食店でも提供されている。同10月には「奥州ノ龍赤ボトル」二刀流セット(税込み6050円、写真)が売り出され話題を呼んだ。同社によると、新酒の発売時期が来月に迫る中でWBCの開幕も重なり「多くの問い合わせが来ている」という。大谷がこの日の強化試合で驚弾を連発し「やっぱり凄い。地元もますます盛り上がっていくと思います」と声を弾ませた。

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