BUGVEL・MINATO　初舞台「ラストアンコール」熱血主人公で「こんなエネルギー出したことない」

　スポニチ主催の舞台「ラストアンコール～死者の夜明け～」が23日から東京・銀座の博品館劇場で上演される。アプリ「マンガボックス」で連載中の「ラストアンコール」（原作・志宇）が原作の注目作。この世を暗躍する死神と、妹の命を握られ不本意ながらも死神を手伝う探偵が相反する正義をぶつけ合いながらタッグを組み前へ進んでいく姿を描く。5人組ダンスボーカルグループ「BUGVEL（バグベル）」のKOSHIN（21）とMINATO（23）がダブル主演。初舞台で主演となるMINATOが作品に懸ける思いとは―－。（聞き手・井利　萌弥） ――初舞台で初主演の心境は。
　「初めて聞いたときは驚きました。歌ったり、ダンスしたりとかは、ステージ上でやらせてもらったんですけど、演じることには全然触れて来なかったので。ミュージックビデオで多少、表情を見せるとかはあるんですけど…。今回話をいただいて、最初はどうしようと思いました。だけど、ここはチャンスだなと思って。そして、引き受けました」

――原作や台本を読んでどんな感想を持ちましたか。
　「一番初めに漫画を読ませてもらって、その後に台本を読ませてもらったんですけど、死についてここまで考えたり、人が亡くなった後の世界って僕はあんまり考えたことなかったんです。天国へ行ったり地獄へ行ったりみたいな話は聞いたことがありますけど、この世に対しての心残りとかでさまよっているという観点が僕の中であまりなかったので、本当に新しい作品というか、今まで出会ったことない作品だなって率直に思いました」

――KOSHINさん演じる死神・海とバディを組む探偵・大牙役ですが、どのような役どころでしょうか。
　「大牙は、熱血で人に対して正直にぶつかって、でも人一倍優しいみたいな、人間の感情をさらに大きくしたようなキャラクターです」

――大牙とご自身の共通点はありますか。
　「いい意味でも悪い意味でも、正直だって周りの方に言われるんで、そこは一緒かなと思います。ただ、僕は熱血な部分とかも内には秘めてるんですけど、すぐ言葉に出したりはしないタイプなので、大牙を演じることで、気持ちをすぐ言葉に出す練習にもなるなって思います」

――お気に入りのセリフや好きな場面は？
　「劇中では、この世に未練を残して亡くなった方が、死神・海に依頼して、自分を殺した人を一緒に地獄に落とそうとするんです。そこで、大牙はそれをどうにかして止めるんですけど、依頼する人たちそれぞれに悩みがあって、それを必死に解決しようとする大牙のセリフが全て大好きです。素敵です」

――舞台の中で注目してもらいたい演出はどのあたりでしょうか。
　「やっぱり死神が出てくるので、その死神が持つカマだったり。あとは、残酷ですけど、その魂を奪うシーンとかは、メチャメチャ格好いいなって思います」

――作品への意気込みを。
　「エネルギッシュな役をさせてもらいます。歌とかダンス以外の普段の会話では、こんなエネルギーを出したことがないので、いかにエネルギッシュか、相手役の人にも観客の人にも熱量が伝わるように頑張ります！」