桂米団治、母校の古典芸能研究部廃部危機に立ち上がる 繁昌亭で「関学こてん寄席」開催

2023年03月24日 15:22

芸能

桂米団治、母校の古典芸能研究部廃部危機に立ち上がる 繁昌亭で「関学こてん寄席」開催
「関学こてん寄席」の発表会見に出席した(左から)桂二豆、桂米団治、小澤紘司氏、小佐田定雄氏、桂米舞 Photo By スポニチ
 落語家・桂米団治(64)は24日、「動楽亭」(大阪市西成区)で会見。5月26日に「関学こてん寄席」を上方落語の定席「天満天神繁昌亭」で開催することを発表した。
 人間国宝・三代目桂米朝さん(15年3月に89歳で死去)の師匠である四代目桂米団治さんが関学大OB。落語だけでなく歌舞伎や舞など古典芸能全般を鑑賞したり研究する関学大「古典芸能研究部」の顧問を務めた。その縁もあって米朝さんも同部を支援し、落語会などにも出演した。

 米朝さんの長男・五代目米団治も関学大OB。大学2年の夏、「桂小米朝」として米朝さんへ入門しながら大学に通った。4年に昇級する際に部員不足の同部に、父である米朝さんから問答無用で入部した。

 今回、部員がゼロとなり、廃部の危機に。米団治さんと同部からプロの噺家となった桂二豆(28)や落語作家・小佐田定雄氏(71)、落語研究家・小澤紘司氏(78)らOBが部の存続を目指し、「部の存在を知ってもらうために落語会を開くことになりました」と米団治は説明した。

 目玉の1つは米朝さんが58年頃に書き留めたメモから小佐田氏が作り上げた新作落語「犬のくやみ」。二豆が演じる。58年頃のサラリーマンが社長の犬が亡くなり、お悔やみに行くという内容。「恐れ多いので何度もお断りしました」と二豆は苦笑い。「やらせていただくのは光栄です。落語らしい馬鹿馬鹿しいネタ。米朝師匠のエッセンスが散りばめられてます」と二豆は意気込んでいる。

 公演当日は「米朝宅の資料整理~古典芸能研究部と桂米朝のかかわり~」に米団治、小佐田氏、小澤氏の3人が鼎(てい)談。米団治、二豆の他、桂千朝(67)、桂米舞(23)が高座で一席を披露する。
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