桂米団治、母校の古典芸能研究部廃部危機に立ち上がる 繁昌亭で「関学こてん寄席」開催
2023年03月24日 15:22
芸能
米朝さんの長男・五代目米団治も関学大OB。大学2年の夏、「桂小米朝」として米朝さんへ入門しながら大学に通った。4年に昇級する際に部員不足の同部に、父である米朝さんから問答無用で入部した。
今回、部員がゼロとなり、廃部の危機に。米団治さんと同部からプロの噺家となった桂二豆(28)や落語作家・小佐田定雄氏(71)、落語研究家・小澤紘司氏(78)らOBが部の存続を目指し、「部の存在を知ってもらうために落語会を開くことになりました」と米団治は説明した。
目玉の1つは米朝さんが58年頃に書き留めたメモから小佐田氏が作り上げた新作落語「犬のくやみ」。二豆が演じる。58年頃のサラリーマンが社長の犬が亡くなり、お悔やみに行くという内容。「恐れ多いので何度もお断りしました」と二豆は苦笑い。「やらせていただくのは光栄です。落語らしい馬鹿馬鹿しいネタ。米朝師匠のエッセンスが散りばめられてます」と二豆は意気込んでいる。
公演当日は「米朝宅の資料整理~古典芸能研究部と桂米朝のかかわり~」に米団治、小佐田氏、小澤氏の3人が鼎(てい)談。米団治、二豆の他、桂千朝(67)、桂米舞(23)が高座で一席を披露する。