吉永小百合「戦争しない国だからこそ出来ることがある」 復興支援へ、東北ユースオケと朗読で共演

2023年03月26日 20:40

芸能

吉永小百合「戦争しない国だからこそ出来ることがある」 復興支援へ、東北ユースオケと朗読で共演
東北ユースオーケストラ演奏会で詩を朗読する吉永小百合 Photo By スポニチ
 女優の吉永小百合(78)が26日、東京都新宿区の東京オペラシティ コンサートホールで行われた「東北ユースオーケストラ演奏会2023」で朗読を披露した。
 震災からの復興支援を目的に音楽家の坂本龍一(71)が音頭を取って2013年から開催している演奏会。趣旨に賛同した吉永は今回6度目の出演を果たした。

 オケは岩手、宮城、福島の被災3県の中学生から大学院生までの86人で構成。栁澤寿男氏の指揮で、坂本作曲の「いま時間が傾いて」と、ルキノ・ビスコンティ監督が71年の映画「ベニスに死す」で第4楽章「アダージェット」を使用したことでもおなじみのマーラー交響曲5番を熱演。演奏が終わると同時に「ブラボー!」のかけ声も飛んだ。

 音楽監督を務める坂本はがん闘病中のため不在で、吉永は「責任重大」と並々ならぬ覚悟で臨んだ。「昨年12月から詩の選定など5、6回メールでやりとりを重ねました」と詰めていった様子を明かしながら、坂本作曲の「Kizuna World」と「aqua」をバックに、宮城県の小学5年、菊田心くんの「ありがとう」や寺山修司の「かなしくなったときは」、ヘルマン・ヘッセの「白い雲」など7編を心を込めて読み上げた。

 福島県郡山市(23日)、宮城県名取市(24日)公演にも出演した吉永はオケの演奏に触れ、「きょうが一番良かった。成長ぶりに胸が熱くなります」と感激の面持ち。オンライン中継で見守った坂本からも「Superb!Bravissimo素晴らしかった!!よかったです。みんなお疲れさまでした♪」と、イタリア語も交えて熱いメッセージが届いた。

 ウクライナ戦争が収束の気配を見せず、ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用もちらつかせる状況。吉永は「(日本は)戦争をしない国だからこそ、もっと出来ることがあると思います。坂本さんのように(脱原発を)はっきりおっしゃる人が少なすぎる。早くお元気になられて、オピニオンリーダーとしても私たちを引っ張って欲しい」とエールを送った。そして「私のスタッフにも福島出身の人間がいるので現状が分かる。大変な思いをしている人がまだたくさんいる」と述べ、今後も朗読活動を通して励ましていく意向を示した。

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