渡辺裕太 亡き父・徹さんとの“会話”で「あとは頼んだぞ」 今も実感なく「不思議な感覚」
2023年03月28日 13:52
芸能
![渡辺裕太 亡き父・徹さんとの“会話”で「あとは頼んだぞ」 今も実感なく「不思議な感覚」](/entertainment/news/2023/03/28/jpeg/20230328s00041000232000p_view.webp)
式典前には裕太と渡辺さんの妻・榊原郁恵(63)が報道陣の前であいさつ。裕太は「お忙しいところ集まっていただきありがとうございます。きょうは明るく父親を送り出せる時間にしたいなと思います。よろしくお願いいたします」と力強く話し、榊原も「よろしくお願いいたします」と深々と頭を下げた。
親交が深かった内藤剛志の掛け声で開式。発起人の文学座の先輩・中村雅俊と角野卓造がお別れのことばを述べた。
設けられた祭壇には、2020年9月に夫婦で取材を受けた際の1枚で、満面の笑みの渡辺さんの遺影が。オンシジュームやひまわり、カーネーションなど、オレンジや黄色の花計11850本が彩った。太陽のように明るい渡辺さんをイメージ。渡辺さんと榊原郁恵の好きな色をテーマカラーに、デビュー当時の舞台デザインも用いながら、渡辺さんの笑顔を思い起こしてほしいとの願いが込められている。
会場には、大好物のマヨネーズを持つ渡辺さんのパネルやラブラブ夫婦ショット、レコードや書籍などが展示された。
お別れ懇談会では、お笑いコンビ・なすなかにしが司会を担当。ステージ上では、渡辺さんプロデュースのお笑いライブ「徹座」の看板芸人でもある中川家とサンドウィッチマンによる思い出トークなどが行われた。渡辺さんの懐かしの映像、参列できなかった著名人からのお別れのメッセージVTRも。最後は参列者で「約束」を歌った。また、9月2日に浅草公会堂で「徹座7」が開催されることも発表された。
返礼品は、書籍やポストカード、渡辺さんの好物オリジナルデザインのマヨネーズだった。
渡辺さんは高校卒業後の1980年、文学座の門を叩き翌81年研究生に。同年、オーディションで「太陽にほえろ!」の竹本淳二(ラガー)刑事役を射止め俳優デビューし、劇中で殉職するまで約4年間出演。82年には歌手デビューも果たし、2枚目のシングル「約束」が大ヒットするなどアイドル的な人気となった。柔和な明るいキャラクターで、バラエティー番組や情報番組の司会者としても親しまれた。84年のドラマ共演を機に榊原郁恵と交際に発展。87年に結婚した。結婚後も夫婦共演が多く、芸能界きってのおしどり夫婦と言われた。
昨年11月20日に発熱や腹痛などの症状を訴え、都内の病院で、細菌性胃腸炎と診断されそのまま入院。その後、敗血症と診断された。治療を続けていたが回復にはいたらず。最期は榊原ら家族にみとられて息を引き取った。葬儀・告別式は家族葬で執り行われた。