テレ朝、WBC反響に感謝 視聴率は大会史上最高&同局歴代2位「テレビ離れが指摘されている中で自信に」
2023年03月28日 14:04
芸能
決勝戦の中継では7回表の米国の攻撃終了後を最後に、優勝セレモニーなどの終了後まで1時間半以上CMが入らなかった。結果として8回裏の日本攻撃後、大谷が泥だらけのユニホーム姿でブルペンからマウンドに向かう様子も一部始終が伝えられた。視聴率推移を分析した本紙集計のグラフでは、試合の終盤ほとんど数字が下がることがなかったが、これには“ぶっ通し中継”も寄与したようだ。
さらにクライマックスで数字を押し上げたのが9回表、最終打者となったマイク・トラウトに投じた「大谷の6球」だ。対決がスタートした時点で45・2%だった数字は、決着までの約2分間に0・8ポイント上昇。トラウトを空振り三振に仕留めて日本が優勝を決めた瞬間の午前11時43分には、瞬間最高の46・0%を記録した。
また、16日に行われた準々決勝のイタリア戦の個人全体視聴率は31.2%、世帯視聴率は48.0%を記録し、WBC史上最高視聴率でテレビ朝日歴代2位の記録。これらの結果を受け、会見で早河洋会長は「(視聴率は)想定の倍くらいだった。歴史的な視聴率は地上波の訴求力、伝達力、表現力の力強さを実証したことを意味していて、正直大変、感動しました」と衝撃を受けた様子。西新常務も「我々が想定していたものをかなり上回った」と驚きを口にした。
早河会長は「テレビ離れなどテレビのマイナス要素が指摘されている中でのこの実績は喜ばしく自信にもなりました」と喜びを語り「改めて要因を探っていくと、大谷翔平選手の存在が大きい」と分析。「一昨年のホームラン46本、MVPになって日本の選手がメジャーリーグでMVPになって二刀流で活躍する…というシーンは、日本中が熱中して見ていた。加えてダルビッシュ有投手や、日本で三冠王の村上宗隆選手など、そうそうたるメンバー。その要因が視聴率やグッズの売れ行き、海外での反響に広がっていったと思う。プロ野球界にとっても、われわれテレビメディアにとっても、収穫があり自信になる。めったにないといいますか…始まって以来のブレークだった」と、改めて充実感をにじませた。