「舞いあがれ!」浅田芭路の再登場 「無限の可能性」の観点
2023年03月30日 08:30
芸能
歩の2歳時は子役の木下結愛、3歳時は子役の安井姫壱が演じた。
熊野氏は「この物語に舞の娘が出てくることは最初から決まっていたが、何歳くらいまでの話を描くかということは事前に決まっていなかった。最終回までの物語を組み立てていく中で、2027年まで描くことになり、その頃には舞の娘がちょうど浅田さんくらいの年齢になるということで、浅田さんにお願いすることになった」と経緯を明かす。
舞の幼少期を演じていた浅田にとっては約半年ぶりの「舞いあがれ!」撮影参加となった。
熊野氏は「浅田さんは頭のいい人で、お芝居が上手。久しぶりの撮影だったが、すんなりと歩のキャラクターを演じていた。ご本人も帰って来られたことを喜んで、楽しそうにお芝居をしていた。ご本人もこの半年で少し成長しているので、舞の幼少期よりも少し成長して見えて、良い形で物語にマッチしたと思う」と語る。
浅田と福原はこれまでも交流があったが、ドラマで共演するのは初めてだった。
熊野氏は「最初の五島ロケで福原さんは出番がなかったが、現場に来ていた。幼少期の舞がバラモン凧をあげるシーンの時も福原さんと浅田さんは撮影の合間に一緒にいて仲良くしていた。それ以来の関係性があるので、2人はとても楽しそうにお芝居をしていた。福原さんの幼少期を演じた浅田さんが、福原さんの娘を演じるということにも違和感がない様子だった」と話す。
舞の五島の友人・浦一太(若林元太)の息子・進を演じたのは野原壱太(10)。幼少期の一太を演じた子役だ。歩が進に「私もな、将来パイロットになんねん。宇宙船パイロット」と大きな夢を明かすシーンが印象的だった。
熊野氏は「ここから先に無限の可能性がある。また新しい世代が出てきて、新しく明るい未来を作っていく。その観点から歩を大事に描いた」と振り返る。
最終回を前に、深く胸に刻まれる回となった。
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。