吉永小百合　奈良岡さんは「かけがえのないお母さん」　10代から親交、結婚式の保証人に

　奈良岡さんの悲報に女優の吉永小百合（78）は「仕事のこともプライベートなことも何でも相談できる、かけがえのないお母さんでした」としのんだ。 　1960年公開の日活映画「すベてが狂ってる」（監督鈴木清順）など10代の頃から吉永を可愛がってくれたのが奈良岡さん。65年の「父と娘の歌」（監督斎藤武市）では母娘役で共演しており、吉永が両親の反対を押し切って踏み切った73年の結婚式では保証人を買って出てくれた。

　「父と娘の歌」で父親を演じたのが、奈良岡さんが代表を務める劇団民芸の創設者だった宇野重吉さん。長男の寺尾聰（75）が最新主演作「こんにちは、母さん」（監督山田洋次、9月1日公開）で“恋の相手”を務めるとあって、吉永は「（寺尾さんと）共演することを知らせたくてお手紙したけれど、ご返事がなくて不安に思っていました」と打ち明けた。その上で「感謝の思いでいっぱいです。長い間、本当にありがとうございました」と結んだ。