【シン覆面座談会】ペンギン池問題で“スッキリしない”幕引きに
2023年04月02日 09:00
芸能
ワイドショーデスク 番組は3月31日に最後の放送を終え、17年の歴史に幕を下ろした。社会的な事件もしっかり扱い、エンタメ情報でもMCの極楽とんぼ・加藤浩次がそんたくない意見を言うなど良い番組だったと思う。それだけに残念なラスト1週になった印象だ。
週刊誌記者 ペンギン騒動は金曜日の放送で起きたから、週明けの月曜の放送で加藤浩次が頭を下げ、同局の石澤顕社長も定例会見で「動物に対する配慮が欠けていた」と謝罪するハメになった。
リポーター 謝罪コメントを出していないと批判がある春日も、騒動の2日後にプロデューサー2人と一緒に園側に直接謝罪に出向いたと聞いたよ。
本紙デスク 春日に対しては「かわいそう」との声もあった。スタジオから加藤が「足元に気をつけろ」「落ちるなよ」と“忠告”したのは、落下を求める“フリ”にも取れたからね。そう感じたとしたら、春日としては池に落ちざるを得ない。その点は加藤も「僕が追い込んでしまった」と謝罪していた。
リポーター 番組を盛り上げるための、お笑い芸人らしいやりとりにも見えたけど、芸人たちの声も賛否両論に分かれた。「落ちてはいけないところで落ちるから笑いになる」など擁護の声もあったけど「バラエティーならともかく情報番組で必要な行為か」と疑問も呈された。
ワイドデスク 日本動物園水族館協会が抗議声明を出した意味は重い。「動物に対する多様な配慮がなされていない番組制作に協力するつもりはない」などとする内容だった。協会加盟の動物園と水族館約140の施設の総意であるとの趣旨が盛り込まれたから、テレビ局としてはかなりキツく釘を刺された格好だ。動物を題材とするバラエティー番組などにも厳しい目が注がれることになるかもしれない。
週刊誌記者 テレビ局の動物の取り上げ方を巡っては、これまでも動物園や水族館サイドが抗議していた。一昨年には、スナネコを取り上げた民放の動物バラエティーが問題となった。気性の荒いスナネコをペットとして飼いたくなるような魅力的な内容で、動物好きを中心に批判が集まった。このときも那須どうぶつ王国が「ペットには不向き」と注意喚起のツイートを投稿していた。
リポーター ペットにするのが難しい動物を飼ってはみたものの、飼えなくなって逃がした…または逃げたという例は後を絶たないからね。カミツキガメやヘビなどは、よくニュースになっている。
本紙デスク 動物の映像は見てるだけで癒やされる人気コンテンツ。でも動物も当然、生き物だからね。今回の騒動が、人間も動物も幸せになれる番組作りを改めて考える機会になればいいね。