水野しず、初の記者会見に「記者酔い」も「親切を伝えたい」

　イラストレーターの水野しず（34）が7日、都内で著書「親切人間論」の発売記念記者会見を行った。 　笑えて思わず唸る哲学書。「私のことを果汁100％で搾ったような気持ちが“親切にしたい”という心。それをいろいろな手を尽くして形にできた」とアピールした。

　記者会見を行うのは初めてだといい、緊張のあまり突然黙り込んで座り込む場面も。「記者会見酔いをしました」としたが、丁寧に言葉を紡いで質問に答えた。

　最後は「よく考えたら人の道を外れているんじゃないかという行いが社会の中に組み込まれていて、その網の目をかいくぐってなんとか命をつないでいくという生き方を強いられている」とした上で「それはすごくおかしいことだと思っている。そういう力学に対抗できるものは何かを考えた結果、辿り着いたのが親切。親切しかこのシステマチックなおぞましさに打ち勝てるものはない。親切を伝えたいと思って書きました」と著書への思いを熱く語った。