TM NETWORK 4・8は「Get Wild」の日 邦楽曲名では初の記念日 時代を超え愛され

2023年04月09日 04:55

芸能

TM NETWORK 4・8は「Get Wild」の日 邦楽曲名では初の記念日 時代を超え愛され
TM NETWORKの左から小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登 Photo By 提供写真
 小室哲哉(64)、宇都宮隆(65)、木根尚登(65)による音楽ユニット「TM NETWORK」の代表曲「Get Wild」が8日、記念日になった。4月8日は同曲の発売日で、一般社団法人日本記念日協会が「Get Wildの日」として認定した。曲名が記念日になるのは米バンド「アース・ウインド&ファイアー」の代表曲にちなんだ「セプテンバーの日」などがあるが、邦楽では初となった。
 同曲は1987年にシングル盤で発売された。シンセサイザーを駆使したサウンドと躍動感のあるイントロが印象的で、83年のユニット結成後初めてオリコントップ10入り。アニメ「シティーハンター」のエンディングテーマに起用され、お茶の間に浸透した。

 作曲した小室はスポニチ本紙の取材に、記念日認定について「大変恐縮しています」と感謝。疾走感のあるエンディング曲をリクエストされ「次の週まで視聴者に楽しみに待ってもらう役割があると感じながら作った」と説明。アニメや漫画のファンにJポップが広がるきっかけになったとし「画期的な窓口になれた」と振り返った。

 時代を超えて愛された名曲だ。00年代には同曲と吉幾三(70)の「俺ら東京さ行ぐだ」など異なるジャンルの歌を交ぜ合わせた「マッシュアップ」が動画サイトで大流行。コロナ下の20年には退勤時に同曲を聴いて仕事を終える「Get Wild退勤」が大きな話題となり、ファンの間で「4月8日はGet Wildの日」と呼ばれるようになった。「正式な記念日になってほしい」と願う声も多く、今秋公開の劇場版「シティーハンター 天使の涙」のエンディング曲に同曲が起用されたことで機運も高まり、認定されることになったという。

 愛され続ける理由について、小室は「メロディーラインやサウンドが昭和、平和、令和といった時間軸じゃないところに存在している曲だからだと思う」と分析。発売から丸36年を迎え「自分たちのオリジナルというより、もはや皆さんの曲という意識が強い。いろんなアレンジができる時代になっているので、好きなように楽しんだり、遊んでほしい」と呼びかけた。


 ≪北条氏「シティーハンターの日も」≫シティーハンターの原作漫画の作者、北条司氏は「時を超えて、こうしてファンの心に強く残っているのはそれだけ大きな存在だったのかなとしみじみ思います」と祝福した。「いつか『シティーハンター』の日もできるんでしょうか」と期待も。アニメは87年4月6日に放送が開始された。

 ≪メモリアルな1987年…ラストエンペラー公開など≫「Get Wild」が発売された1987年は、坂本龍一さんが出演し音楽を手掛けた「ラストエンペラー」が公開された。俵万智さんの詩集「サラダ記念日」が大ヒットし、安田火災海上(現損保ジャパン)がゴッホの「ひまわり」を約53億円(当時のレート)で落札、バブル経済を象徴する出来事となった。他にも4月には国鉄が民営化され、JRとなるなどメモリアルな一年となった。

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム