たかまつなな　選挙戦最終演説で五輪招致言及なしの札幌市長に疑問「1秒も述べられなかった。残念」

　元NHK職員でお笑いジャーナリストとして活動するたかまつなな（29）が9日、HTB北海道ニュース公式YouTubeチャンネルの統一地方選開票速報に生出演。札幌市長選で3選を果たした現職の秋元克広氏の選挙戦最終演説に疑問を呈した。 　2030年の冬季五輪・パラ招致の是非が争点の一つになった選挙戦。無所属で立民推薦、与野党相乗りの秋元氏は選挙戦で、任期中の実績をアピールしつつ、身近な経済政策を掲げた。一方で、五輪招致に言及する場面はほとんどなかった。秋元氏以外の2候補のうち、木幡秀男氏は招致中止を、高野馨氏は住民投票に判断を委ねる方針を示しており、いずれも反対派だった。

　たかまつは8日の選挙戦最終日に、秋元氏の演説を取材。「五輪招致について皆さん、関心が高いと思うんですけど、それは1秒も述べられなかった。非常に残念だった」と話した。それでも、演説後には秋元氏に食い下がったという。「“オリンピックについてどんな社会的なメッセージを発していくか？賛成派だったら、どんなオリンピックを作っていきたいか？”というのは大事な質問だし、そう思ってらっしゃると思うんですけど、そこに具体性がなかったんですよね。その質問は答えたくないというところ、一点張り」。明確な答えは引き出せなかったという。

　今回の秋元氏の当選により、五輪招致へ市民のゴーサインを得られたと取られることを、たかまつは懸念。「選挙によって五輪招致の民意が反映されたと（取られたら）、さすがにそれは違うんじゃないかなと思うんですけど。そこ、どうなんですかね？」と話していた。

　生配信では、朝日新聞の出口調査結果を引用。「五輪への態度を投票で重視したか」との問いに、「重視した」と答えたのは58・3％で、「重視しなかった」と答えた40・1％を上回った。これについて、たかまつは「6割の人が重視していて、1秒も話さない演説があるっていうのがおかしいですよね。6割、（時間を）割いたっておかしくないわけですよね」と、あらためて秋元氏の演説構成に首をかしげていた。