双子のヒップホップユニットで「フリー素材アイドル」として活動した「Mika+Rika」のMikaこと中村美香氏(36)が埼玉県議選南1区(草加市、定数3)で初当選してから一夜明けた10日、草加市役所で行われた当選証書付与式に出席した。終了後、スポニチアネックスの取材に応じ「当選証書を渡された時は緊張しましたし、市長さんや副市長さん、ほかの当選者の方々とお会いして、ますます責任の重さを感じました」と改めて決意を語った。
フリー素材アイドルの活動の中で触れ合った人々の声を届けたいと立候補を決意。大手商社にも勤めていた経験も踏まえ、主に女性のセカンドキャリア支援を掲げ、日本維新の会新人として立候補した。地元の政界関係者は「自転車をこいで選挙区を丁寧に回り支持を訴えていた。さらに、演説が上手で伝わる話ができていた」と評価を語っている。中村氏は「朝、(東武伊勢崎線の)谷塚駅前に立ってあいさつをしていたら、通勤に行かれる方から『当選おめでとう』『頑張って』と声を掛けていただきました。これからますます勉強して身近な存在の県議会議員になりたいです」と誓った。
妹の中村梨香氏(36)は南10区(さいたま市南区、定数2)に同じく日本維新の会新人として立候補したが落選。中村氏は「妹は『サポートしていくから』と言ってくれた。これからも2人で協力して頑張っていきたい」と話した。
Mika+Rikaは肖像権を期間限定で放棄、画像を広告などで自由に使える「フリー素材アイドル」の活動で、2018年3月に優秀なデジタルコンテンツなどの制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'17/第23回AMDアワード」優秀賞、19年8月には釜山国際広告賞ブロンズ賞を受賞するなど、国内外で活動が評価されていた。