DISH//（北村匠海）「猫」2億回再生！THE FIRST TAKE史上初　閉塞感の中で心捉えた

　俳優の北村匠海（25）が率いる男性4人組バンド「DISH//」の代表曲「猫」が、一発勝負で歌を収録する人気YouTubeチャンネル「THE　FIRST　TAKE」史上初めて2億回再生を突破した。 　同チャンネルの大ヒットと呼ばれる基準となる1000万回の20倍。2位のYOASOBI「夜に駆ける」の約1億3500万回を大きく上回る驚異的な数値に、北村は「とてつもなく大きな数字にびっくりしました」と驚いた。

　初めて動画が投稿されたのが2020年3月。そこから3年がたち、今なお多くの視聴者から愛されている。元々は17年にリリースされたシングルのカップリング曲で、あいみょん（28）が作詞・作曲。失った恋人を思う気持ちを男性目線で歌う世界観が、ファンの間で人気となった。

　そんな切ないバラードがアコースティックバージョンとして同チャンネルで披露され、国民的な人気曲となった。音楽関係者は「ちょうどコロナの巣ごもりが始まり、ライブなども開催できなくなった。そんな閉塞感が漂う状況の中、切ない歌詞を俳優としても人気の北村さんが情感たっぷり歌い、その姿が視聴者の心を捉えた」と分析した。動画のヒットにより、20年の「日本レコード大賞」で「優秀作品賞」を受賞。翌年にはNHK紅白歌合戦にも出場した。別の関係者は「ファーストテイク発では初めてのヒット曲となり、その後のチャンネルの人気にもつながった」と語っている。

　今回の2億回突破に合わせて、動画サムネイルも新たに制作された。北村は「皆さまの心にいつまでもこの曲がちょんっと座り込んでいるんだなーと感じます」としみじみ。「自分としても歌いまくっている猫を、またさらに愛して愛（め）でていきたい。これからがとても楽しみ」と、さらなる曲の広がりへ期待を込めた。