TBS「ペンディングトレイン―8時23分、明日　君と」上白石萌歌　自然体で演じる初の社会人役

　21日スタートのTBSドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日　君と」（金曜後10・00）のヒロインを演じるのは、女優上白石萌歌（23）。荒廃した未来にワープしてしまう電車に乗り合わせた高校の体育教師役だ。社会人の役を演じるのは初となる。 　どこにいるかも分からない絶望的な状況で、少しでも前を向こうとするのがヒロインの紗枝。決して自分の人生がうまくいっているわけではないが、乗客に生きる意味を考えさせる。宮崎真佐子プロデューサーは「良い人の役だけど、良い人であろうと頑張っている人。彼女の中にも暗い部分はある。それを分かった上で、ポジティブにいようと努めている」と話した。

　上白石は初めての社会人の役。両親が教師で、少しでも役に近づけるように助言をもらった。宮崎氏は「彼女の魅力はやっぱりナチュラルで自然なこと」と期待を寄せる。

　セリフのない乗客まで細かくキャラクター設定を決めた。乗客は全部で46人。宮崎氏は「セリフはなくても、どんな人生を送ってきたかが演技に関わってくる」。ドラマで描かれなくとも、一人一人の乗客の人生がある。