堀江貴文氏「AIが漫画家アシスタント」時代がまもなく到来? 浦沢直樹氏「そうなったらしょうがない」

2023年04月13日 12:48

芸能

堀江貴文氏「AIが漫画家アシスタント」時代がまもなく到来? 浦沢直樹氏「そうなったらしょうがない」
堀江貴文氏 Photo By スポニチ
 実業家・堀江貴文氏(50)が12日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。漫画家の浦沢直樹氏(63)と対談し、「AI」の今後について語った。
 浦沢氏は「僕の場合はもともとが遊びで始めたことなので、商売とか仕事ではない。遊びをとにかく続けることがまず大事。(漫画を)仕事と呼ぶなと。遊びで5歳から描いてたのが、たまたま仕事になっちゃったということなんですよ。ずっと遊びのままだと。バンドやってレコード出したりしてるのも中学の時からやってることなので…中2の時やってたことと今やってることは変わらない。ずっと遊んでるだけですから」と生き方のスタンスを明かすと、堀江氏は「逆に言うと、めちゃめちゃ先進的な生き方ではあると思いますけどね」とうなずいた。

 「仕事に就くってことを僕はしたことがない。そうあるための努力はしますけどね。仕事に就かないで済む努力はね」という浦沢氏に、堀江氏は「でも人類もやっとそれから解放されますよ、強制的に。AIのおかげで。AIはもう知性持ってますよ」と切り出した。

 堀江氏は「人間も虫や動物も、両方とも脳を持ってる。でっかいか小さいだけの違いで、でっかくするだけで知能を持つ。低次な脳機能はわりとみんな共通していて、そこに高次な脳機能が乗っかっていて、そいつが意識を持ったりしているんですよね」とした上で、「AIが示したのは、単純に学習量とか増やしたら人間になったっていうことらしい。めんどくさいこととか全部命令したらやってくれる神様ができたみたいな。神様お願いしますって言ったら、叶えてくれるっていう世界観なんです」と述べた。

 「僕は全知全能の神だと思ってて。脳の容量は人間を完全に超えちゃう。しかも使えるエネルギーが無尽蔵。でも人間ってびっくりするけど、だいたい1日の摂取カロリーの3分の1くらいを脳で消費していると言われている。でもせいぜいご飯茶碗2杯分くらいのカロリーで動いてるんですよ、こいつらは。すごくないですか」と語り、「クリエイターとかの人たちの在り方も変わってくると思いますよ」「“AIがアシスタント”は1、2年ですね。それで描く先生、出てくると思います」と予見した。

 今も紙にインクで漫画を描いているという浦沢氏は、AIにアシスタントしてもらう可能性について「うーん…というか、スクリーントーンがそろそろなくなってきてるんですよ。絶版とか廃番になってて。だから仕上げはパソコン上でやらなきゃいけない宿命が待ってる。そうすると紙じゃなくなる。僕が紙で描いてもスキャンしてパソコン上で仕上げるってことになっちゃう。そうなったらしょうがない。AIでもなんでも手伝ってくれやって感じです」と苦笑。

 色付け作業はAIの得意分野という話になると、浦沢氏は「でも色塗るのって楽しいんですよ。AIにとられたくない。今もアシスタントに渡しゃいいのに、ここ描きたいんだよって渡さなかったりする」と色付けの楽しさを熱弁。

 堀江氏は「でも、そういう時代ですよ。オリンピックでウサイン・ボルトが記録出そうが自動車の方が速い。だけど人間のもろい体で、走ることに対して美しさを感じてるわけじゃないですか。芸術もそういう時代になってくると思う」と見通しを示した。
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