團十郎の「信長」 キムタク、岡田准一「刺激」に…襲名後初「團菊祭」で父や祖父にささげる
2023年04月14日 05:00
芸能
「若き日の信長」は1952年初演で、祖父の十一代目と父の十二代目が演じてきた成田屋ゆかりの演目。「祖父と父が演じた時にはまだちょっと早すぎた。今こそ理解される作品だと思う」と先進的な脚本を称えた。
信長は名だたる俳優が演じてきた戦国武将。自身も17年の大河「おんな城主 直虎」や21年に主演したフジテレビ「桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長 覇王の誕生~」で演じた。会見では木村や岡田の他にも大河「麒麟がくる」の染谷将太(30)や同「太閤記」の高橋幸治(87)の名前を挙げつつ「それぞれが違う切り口なので、見ていて楽しい。皆さんが自分の信長を追いかけていて、これという正解もない。そこが信長の面白さ」と演者目線で役の魅力を語った。
十二代目が13年に亡くなり、10年の節目となる團菊祭。「この作品の信長も若い時に父を亡くし周囲が豪華な法要を行う中、心の中でしのぶことを大事にしていた。私と父の関係が作品にもシンクロしてくる」と先代への思いも胸に、團十郎として初の信長に挑戦する覚悟をのぞかせた。