「どうする家康」中村勘九郎も登場 大河主演経験者4人!番組CP語る起用理由“松本潤サポート”も期待

2023年04月16日 12:00

芸能

「どうする家康」中村勘九郎も登場 大河主演経験者4人!番組CP語る起用理由“松本潤サポート”も期待
大河ドラマ「どうする家康」。茶屋四郎次郎(中村勘九郎)(C)NHK Photo By 提供写真
 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月2日、第13回が放送され、京の豪商・茶屋四郎次郎役を演じる歌舞伎俳優の中村勘九郎(41)が初登場した。織田信長役の岡田准一(42)於大の方役の松嶋菜々子(49)本多正信役の松山ケンイチ(38)に続く4人目の大河主演経験者。制作統括の磯智明チーフ・プロデューサー(CP)にキャスティングの狙いを聞いた。
 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第13回は「家康、都へゆく」。徳川家康(松本潤)は徳川領となった遠江の情勢も不安定な中、京へ向かい、将軍・足利義昭(古田新太)に謁見。義昭の家臣・明智光秀(酒向芳)商人・茶屋四郎次郎(中村勘九郎)市(北川景子)の夫・浅井長政(大貫勇輔)らとも出会う…という展開だった。

 岡田は2014年「軍師官兵衛」、松嶋は02年「利家とまつ~加賀百万石物語~」(唐沢寿明とダブル主演)、松山は12年「平清盛」、勘九郎は19年「いだてん~東京オリムピック噺~」(阿部サダヲとダブル主演)に主演。過去にも大河主演経験者が4人以上出演した作品は何本かあるが、例えば18年「西郷どん」は西田敏行(当時71)渡辺謙(当時59)鹿賀丈史(当時68)松坂慶子(当時66)。今回の「どうする家康」のように4人とも30~40代なのは珍しい。

 磯CPは「4人の方々は若くして大河の主役を演じられていて、ちょうど役者として脂が乗ってきた今、もう一度、出演していただけるというのは非常にありがたく思っています。皆さんのキャリアや成長とともに、大河ドラマの歴史もあるんだなと感じますし、大河ドラマを愛してくださっているんだなと制作側からすると心強い限りです」と感謝。

 1963年の第1作「花の生涯」から続く60年の伝統。90年の第28作「翔ぶが如く」で大河出演7作目にして初主演し、その後も7作品に出演した西田敏行や今回の4人のように「主役を演じた何年か後には主演を支える側に、と役回りは変わりつつも、大河のバトンが次の世代につながれてきたことが本当にうれしいですし、これからも続いていってほしいと思います。そういうふうに循環しながら、毎年、若手からベテランまで幅広い年代のキャストの方々が積み上げてきたのが大河ドラマの魅力ですから」と願った。

 信長、於大、正信、茶屋四郎次郎は、いずれも家康に大きな影響を与える重要な役。「キャスティングは自然と、時代劇や大河の経験が豊富で、なおかつ、役者として脂の乗っている方が頭に浮かんできますよね。『平清盛』の時も、清盛の父・平忠盛役を中井貴一さん(88年「武田信玄」主演)、清盛の側近・平盛国役を上川隆也さん(06年「功名が辻」主演)にお願いしましたが、やはり大河主演の先輩が側にいるというのは、当時の松山さんにとっても今回の松本さんにとっても頼もしいと思うんです。今回、4人になったのは偶然ですが、主役にしか分からない悩みも経験者には相談しやすいですから」とサポート役も期待した。

 長丁場の大河ドラマは終盤、役が年を重ね、自分の実年齢より上を演じることも。いわゆる“老け役”だが「通常のドラマにはない未体験ゾーンに入った時、どういうふうに芝居を変えていくのか。この難しさも経験した人にしか実感できませんから、先輩の体験談は貴重なアドバイスになるんじゃないでしょうか」。家康のごとく、松本も岡田、松嶋、松山、勘九郎から大河の真髄を吸収していく。
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