「どうする家康」ネット号泣“小豆=阿月”伊東蒼が語る“フルマラソン”舞台裏 傷だらけの足に結んだ袖

2023年04月16日 20:55

芸能

「どうする家康」ネット号泣“小豆=阿月”伊東蒼が語る“フルマラソン”舞台裏 傷だらけの足に結んだ袖
大河ドラマ「どうする家康」第14話。夜通し、金ヶ崎へ走る阿月(伊東蒼)(C)NHK Photo By 提供写真
 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は16日、第14話が放送された。
 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第14話は「金ヶ崎でどうする!」。織田信長(岡田准一)とともに越前・朝倉義景との戦に臨んだ徳川家康(松本潤)だったが、その裏で浅井長政(大貫勇輔)が謀反を決意。浅井・朝倉に挟み撃ちにされれば、織田・徳川連合軍はひとたまりもない。長政の妻・お市の方(北川景子)の心中を察した侍女・阿月(伊東蒼)は、信長が陣を敷く金ヶ崎へ向かうが…という展開。

 お市と阿月は小豆を袋に詰め「おひき候へ いち」の文を入れ、家康に届けるよう使いを出したが、長政の家臣に見つかり、失敗。「あの方(家康)は幼い頃、私を助けてくれたんじゃ。次は私が、助けて差し上げねばならぬと思っておったのに」「阿月が、参りましょうか。金ヶ崎へ知らせに。走って」――。

 浅井の小谷城から金ヶ崎へは10里(約40キロ)。お市はうたた寝した隙に、阿月は城を抜け出した。長政の家臣に見つかり、川に突き落とされたものの、生き延び、夜通し金ヶ崎へ走った。

 幼き頃の男子とのかけっこ、父のしつけが身売り(300文)のためだったこと、盗み食いをお市に救われたこと、お市が南蛮菓子「コンフェイト」をくれたこと…。お市への思いが後押し。夜明け、故郷の敦賀湾が見えた。

 ついに家康の陣にたどり着いたものの、「おひき候へ…」と言い残し、力尽きた。傷だらけの激走だった。

 家康は信長に「早うお逃げなされ!わしの指図ではない!お市様のじゃ。阿月の命を無駄になされるな。逃げんか、あほたわけ!」。信長は撤退を決め、木下藤吉郎(ムロツヨシ)に最後尾「殿(しんがり)」を命じた。

 織田信長の退却戦「金ヶ崎の退き口」(元亀元年、1570年)。お市の方が袋の両端を縛った小豆を信長に送り“挟み撃ち”“袋の鼠”のピンチを伝えたという逸話もアレンジして描かれた。

 「平清盛」以来11年ぶり2回目の大河出演となった伊東蒼が熱演を披露。SNS上には「まさか阿月ちゃんが小豆袋になるとか思わないじゃん。号泣」「阿月ちゃんの女版いだてん…泣かされたわ」「今宵の『どうする家康』は神回じゃ。涙が止まらぬぞ忠義の阿月!」などの声が続出。視聴者の涙を誘った。

 番組公式サイトを通じた伊東のコメントは以下の通り。

 阿月を演じるにあたっては「お市が信長に危険を知らせるため“小豆袋”を送り届けた」という史実を、古沢さんが「阿月」という人物を通して描くこと。そして、幼い頃は男の子に交じって走ったり、凄く活発な女の子として描かれますが、脚は開かず女性らしくいるよう、お父さんから厳しくしつけられていく…と、ご説明いただきました。

 お市様のことは、出会ってからずっとお慕いしていて「お市様のために何かしたいという気持ちも強いのだろう」と思っていたので、そこは大事に演じました。家康のもとに走る途中で、袖をちぎって脚に結ぶシーンは、本当に自分がどんどん強くなっていくような気がして。実際お芝居する中で、阿月の気持ちとリンクできたような感覚になりました。

 第14回を通して、お市様のために一生懸命行動した阿月の姿が皆さんの心に届いていたらいいなと思いますし、自分の好きなことに一生懸命打ち込むことの楽しさだったり、誰かのために行動できることの温かさを感じていただけたらなと思います。これからも「どうする家康」を楽しんでください。

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