史上最年少棋士 9歳の藤田初段は3連勝を逃す 倉橋九段に敗れる 棋力に止まらない成長の跡も

2023年04月19日 15:54

芸能

史上最年少棋士 9歳の藤田初段は3連勝を逃す 倉橋九段に敗れる 棋力に止まらない成長の跡も
藤田怜央初段(23年1月撮影) Photo By スポニチ
 囲碁の史上最年少棋士で9歳の藤田怜央初段が19日、大阪・関西棋院で、第49期名人戦予選C3回戦の対局に臨み、倉橋正行九段(50)に敗れて3連勝はならなかった。133手までで倉橋の黒番中押し勝ち。藤田は終局後、「和室対局は初めてだけどいつも通り打てた。これからも頑張る」と語った。
 1月31日の牛窪義高九段戦、3月22日の多冨佳絵三段戦に続く3連勝を目指し、序盤から乱戦に。倉橋には意表を突かれる着手もあったそうだが中盤、藤田の打ち過ぎを的確にとがめて勝利した。

 終局後は不本意そうな藤田だったそうだが、感想戦で敗着を両者で突き詰めると、「すっきりして納得して帰った」と倉橋。藤田の母・晶子さんに連れられ、約2年前から倉橋が運営するサロンへ通った。当時を知るだけに、人生初の和室対局に不安も抱いたという。「座って打つ経験は初めて。でもこちらが先に正座を崩すのを見て、(藤田も)崩していた」。棋力に止まらない、成長を感じ取った。

 もちろん棋力については「着実に力を付けてきていると実感した。この年齢では信じられない力です」。藤田の前の史上最年少棋士、仲邑菫女流棋聖(14)は2月、13歳11カ月で史上最年少タイトルホルダーになった。「仲邑さんのようになる可能性はあるでしょう」と将来性を約束した。
【楽天】オススメアイテム