小田貴月さん　高倉健さんの最期の様子を明かす「時間と空間を共有した」

　「生島企画室」との業務提携を発表した故高倉健さんの養女で、高倉プロモーション代表の小田貴月（おだ・たか）さんが19日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」（月～金曜前5・00時）にゲスト出演した。 　高倉さんの最後の1年間をつづった貴重な命の記録「高倉健、最後の季節。」を3月29日に文芸春秋から出版する。

　フリーアナウンサー生島ヒロシ（72）から「高倉健さん、どんな思いで…。小田貴月さんがいらっしゃったから安心して逝けたのかなっていう気にもなりました」と問われると、小田さんは「高倉は、すごい直感力の優れた人なので安直な、安心させるような言葉は嫌うわけです。自分の身体のことは十分、分かっているんです。だから、私が出来るのは沈黙を守ることでした」と亡くなる直前を回想。「言葉は無くても安心して頂ける状況を作ることだけでした。時間と空間を共有できれば少しは安心していただけるかなと思って…。ずっと寄り添っていました」としみじみと語った。

　生島は「我々はスーパースターのプライベートや最後の瞬間を知るよしもなかったのですが今回、本を出してくださって老いて行く、闘っていく様子が分かりますし、まさに歴史の証言者」と涙声になりながら思いをはせていた。