北島三郎 86歳で新曲 デビュー記念日6月5日に発売へ 生涯現役の決意「死ぬまでサブちゃん」
2023年04月26日 05:07
芸能
全盛期の、山のてっぺんや海の底までも突き抜けるような威勢の良い声ではないかもしれない。だがその分、水墨画のように丁寧に濃淡で描き、芯はブレない歌い方で心に届かせる。
「鏡の前で大野穣(本名)に問いかける北島三郎がいる。自分で選んだこの道。“ちゃんと自分の身の丈を分かって、真っすぐ前を向いて歩いているか?大丈夫か?”と時折、確認するんだ」と新曲の趣旨を語る。昨年の歌手デビュー60周年で区切りを付けて、コンサート活動や事務所運営も方向転換した。
「弟子たちにとって、北島が壁になっちゃうと芽をつんでしまうことになる。大江(裕)も15周年、北山も20周年になる。船出させて、壁ではなく背もたれになってやりたいんだ」
新曲は「死ぬまでサブちゃん」という自らを鼓舞するだけでなく、新しい船出をする愛弟子たちに「旋風を起こせ」という激励のメッセージも込められている。
≪62年「ブンガチャ節」でデビュー≫北島がデビューしたのは1962年6月5日。「ブンガチャ節」を日本コロムビアから発売した。翌63年にクラウンレコード(現・日本クラウン)に移籍し、同12月に「銀座の庄助さん」を発売。以来、クラウンに所属し続けている。