「どうする家康」眞栄田郷敦 初大河「反省と縁」千葉真一さん墓前に報告 偉大な父を持つ武田勝頼に共感も

2023年04月29日 13:50

芸能

「どうする家康」眞栄田郷敦 初大河「反省と縁」千葉真一さん墓前に報告 偉大な父を持つ武田勝頼に共感も
大河ドラマ「どうする家康」で時代劇初挑戦、武田信玄の嫡男・武田四郎勝頼役を演じる眞栄田郷敦(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の眞栄田郷敦(22)がNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)に武田信玄(阿部寛)の四男・武田四郎勝頼役でレギュラー出演。4月30日放送の第16回「信玄を怒らせるな」で初登場する。時代劇初挑戦に「自分の引き出しの少なさに反省しています」としながら、2021年に亡くなった父・千葉真一さん(享年82)も07年の大河「風林火山」で武田四天王の一人・板垣信方役を演じ「縁を感じます」。熱演を誓う眞栄田に初大河となった撮影の舞台裏を聞いた。
 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛け、嵐の松本潤が主演を務める大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 徳川・織田連合軍VS武田軍の「三方ヶ原の戦い」(元亀3年、1573年)が迫る中、いよいよ若き後継者・勝頼も登場。信玄が幼少から厳しく英才教育をし、強靭な体力と精神を持つ。父の知略・軍略の才も受け継ぎ、武田家史上最大まで領地を広げる。

 時代劇初挑戦について尋ねると、眞栄田は「率直な感想としては、自分の引き出しの少なさに反省しています」と第一声。「所作はもちろん、表現の仕方が現代劇とは違うので、もっと幅や奥行きを出していきたいと思っています」と、いきなり課題が口を突いた。

 それでも、阿部との初共演には「阿部さんの信玄としての存在感が本当に凄かったので、勝頼が心の底から抱く尊敬の念は自然と生まれたかなと思います」と手応え。「これから信玄に負けない勝頼を演じるために、もっと阿部さんの立ち居振る舞いから学んでいきたいです」と先を見据えた。

 武田家を滅ぼした“愚将”の評価もある勝頼だが、今作は家康を追い詰める“壁”に。「歴史も勉強し直しましたが、それよりは古沢さんが描かれるキャラクター像の方がやっぱり大事。頭が良かったり、人を惹きつけたり、今回の勝頼の魅力が視聴者の皆さんに伝わる表現を心掛けています」と新しい勝頼像に挑んでいる。

 出演発表時には「武田勝頼と自分で重なる点も多いような気がします」とコメントしたが「僕にも偉大な父がいて、同じ俳優の道に進みましたから、勝頼とは似たような軸を持っているような気がします」と共感。ただ「勝頼はかなり信玄と比べられたと思うんですけど、僕の場合は比較されることを直接的には感じていなくて、もちろん父の存在は背負いつつも、自分は自分らしくもやりつつ、そういう心情ですかね」と明かした。

 今年1月、千葉さんの誕生日にお墓参りをし、大河初出演を報告した。

 「役柄に縁を感じたのもあって。大河で武田勝頼を演じるよ、とだけですが、天国の父に伝えました。大河に限らず、まだまだ僕の作品を見てほしかったという思いはありますけどね」

 19年に俳優デビュー。同年7月期のTBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(ラグビー選手役)、映画「東京リベンジャーズ」シリーズ(三ツ谷役)などに出演。昨年10月期のフジテレビ「エルピス―希望、あるいは災い―」の冤罪事件を追う若きテレビディレクター役も話題を呼ぶなど、進境著しい。

 実は新しいことを始める時、不安を覚えるタイプ。今回も「最初はそうでした。甲冑をつけてアクションをするのも、スタミナを持っていかれて大変でしたが、貴重な経験。現代劇で3年、少しずつ表現というものができるようになってきたところで、時代劇・大河のお話を頂けたのは、またステップアップできるチャンスだと思っています」。さらなる飛躍が期待される。

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