元TOKIO・山口達也さん 再スタート切った今は「穏やかな自分になれた」と明かす
2023年04月29日 15:43
芸能
精神科医との対談で山口さんは「まず今日までの5年間で、初めの2年半と後半の2年半では全く違う生き方をしていた」と説明。「そもそもアルコール依存症であるっていう感覚もなかった」といい、「10年ぐらい前はお酒はやめるつもりもなく飲んでいた。お酒は好きなもの、楽しいものである、友だち増やすもの、リラックスするもの、騒ぐもの…ずっと好きで飲んできた」というが、2年前につながった自助グループに参加し、10年前ぐらいからおかしな飲み方が始まっていたと気付いたという。
今になって10年前を振り返ると、「仕事が楽しくて、納得しながらやっていたので苦しいお酒ではなかった」としながらも「自分をほめられなくなっていた。あんなに楽しくて仕事させてもらって充実しているのに、どこか自分だけ取り残されているように(感じていた)。苦しくはないけど、気付いたら人と比べていた」と回顧。「毎日寝る間もないぐらい仕事をしているんだけど、自分は何か足りないんじゃないか、この人たちよりは劣ってるんじゃないか、何か新しいことをやらなきゃいけないとか、仕事をいただいたら、プロだから100%で返すのは当たり前、プロだったら+αで返しましょう!ってどんどん自分を追い込んで。それで成功したら満足したら違うよね?足りないよね?と負のループに入っていた」とワーカーホリックになっていた過去を明かした。
自助グループを経て、お酒をやめ続け、再スタートを切った現在の心境は「穏やかな自分になれた。喜怒哀楽はあるので、楽しいときは笑うし、泣くし…。怒るのは抑えてます。でも、全体的に見たら、自分って穏やかっていうか、落ち着いているよねっていう性格に気づけたのかな」と話した。「不安がなくなりました」とも明かし、「仕事忙しくてワーカーホリックになっていた時は不安がそういうふうにさせていたのもある。穏やかじゃないので、自分じゃない人間がもう1人発動している感じだった」とした。
山口さんは3月に「株式会社山口達也」設立し、再スタートを報告。自身の経験を踏まえたアルコール依存症者向けの講演活動や危機管理セミナーが主な事業内容といい、公式サイトには「これからは会社経営を行い、微力ながら社会貢献をしていきたい」と抱負をつづっていた。
18年に飲酒状態で女子高生にわいせつな行為をして書類送検され、20年には酒を飲んでバイクを運転したとして道交法違反(酒気帯び運転)の罪で略式起訴された。今回の再始動について、周囲の知人は「以前のような芸能活動をするのはもう難しい。当面は、これまでの経験や資格を生かしながら講演活動などを行っていくことになるのでは」との見方を示していた。