「どうする家康」板垣李光人 菅田将暉も演じた井伊直政役に重圧も 今作は「僕だけが演じられると信じて」

2023年04月30日 08:00

芸能

「どうする家康」板垣李光人 菅田将暉も演じた井伊直政役に重圧も 今作は「僕だけが演じられると信じて」
大河ドラマ「どうする家康」第15話。徳川家康の前で“祝いの舞”を披露する“美少女”(板垣李光人・中央)は井伊虎松だった(C)NHK Photo By 提供写真
 俳優の板垣李光人(21)がNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)に井伊虎松(のちの井伊直政)役でレギュラー出演。第15話(4月23日)の鮮烈初登場がSNS上で話題を集めた。2017年「おんな城主 直虎」で俳優の菅田将暉(30)が演じるなど、過去の大河にも多数登場した井伊家の御曹司。板垣は「プレッシャーでもあり、特殊な環境ですよね」と重圧を明かしつつも「でも、過去作はあまり意識せず、『どうする家康』の井伊直政は僕だけが演じられる人物だと信じて演じたいと思っています」と決意を示し、意気込んでいる。
 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛け、嵐の松本潤が主演を務める大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第15話は「姉川でどうする!」。近江・姉川を挟み、浅井長政(大貫勇輔)との決戦が迫る中、先陣を務める徳川家康(松本潤)のもとに裏切りを呼び掛ける密書が届く。このまま織田信長(岡田准一)に従うべきか?家臣の中でも意見が分かれ、紛糾。そこへ織田軍から家康陣へ銃弾が撃ち込まれる…という展開。

 織田・徳川連合軍VS浅井・朝倉連合軍の「姉川の戦い」(元亀元年、1570年)が描かれた。

 織田・徳川軍は浅井・朝倉軍を撃破。家康は信長の指示に従い、三河・岡崎から遠江・浜松へ居城を移した。

 「かの地は大いに沸き返り、民は皆、喜びに咽び泣いて、君を歓迎したのでございます」(語り・寺島しのぶ)。実態は「あれが今川様を裏切った殿様じゃ」「お田鶴様を殺した殿様じゃ」などと冷ややかな視線が送られた。

 土地の娘たちが祝いの舞を披露。武田信玄(阿部寛)は「切り取った他国を治めるは、容易なことではない。岡崎のわっぱ、心配でならんわ」とニヤリ。踊り子の1人が突如、小刀で家康を襲った。美少女と思われた人物こそ、井伊虎松だった――。

 SNS上には「また嘘ナレw」「相変わらず絶妙に嘘ナレ」「史実通りの美少年来たw」「見かけは可憐な暗殺者。望月千代の歩き巫女かと思ったら、まさかの未来の徳川四天王だった」「女装美少年が井伊直政というのにも驚いたが、『青天を衝け』の(徳川)昭武様の方だったと知って、さらに驚く」などの声が続出。反響を呼んだ。

 板垣の大河出演は2年ぶり3回目。井伊直政は女城主・井伊直虎の養子。頭の回転が速く、女性によくモテるが、誰に対しても不遜な物言いのため、トラブルが絶えない。

 板垣は同局を通じたコメントで「収録に途中から参加したので、現場の空気も出来上がって時期でしたし、しかも現場には素晴らしい先輩ばかりという環境。特に参加して間もない頃は、緊張の連続でした。でも、井伊直政も徳川家臣団に途中から加わりますし、家臣団の他のメンバーとも年齢が離れていたので、直政の思いを身をもって感じられているような気がしました。良い緊張感が芝居にもプラスに働いたかなと思っています。収録に参加するにあたっては、直政が生まれた井伊谷(静岡県浜松市)や晩年を過ごす彦根(滋賀県)など、ゆかりの地を巡りました。中でも一番印象に残っているのは、直政のお墓がある彦根の清涼寺です。『演じさせていただきます』とご報告でき、力を頂けたような気がしましたし、いよいよ始まるんだと、あらためて気合が入ったのを覚えています」と振り返った。

 「大河ドラマに前回出演させていただいたのは『青天を衝け』(2021年)でした。時代も違いますが、前作との一番大きな差は、何より死を常に意識するという部分ですよね。『青天を衝け』で演じた徳川昭武は、パリにも行き、国をよくするために役立てることを見て学び…というシーンも印象に残っていますが、今回は国をよくするということに加えて、何より死と隣合わせ。常に走り続けている感覚で、緊張感が違います。いつ何がどう転ぶか分からないし、誰が襲ってくるかも分からない中、24時間過ごしているので。そうなると、自ずと所作も変わりますし、その差は演じていて面白いなと思います」

 「時代劇は物語のベースに史実があります。さらに、大河ドラマは過去に同じ役を演じた先輩方もいらっしゃいます。『青天を衝け』の徳川昭武は、ほぼ初めてフォーカスされるような人物だったので、役をつくりやすい面もありましたが、今作の井伊直政は、例えば『おんな城主 直虎』で菅田将暉さんが演じられていたのを僕も拝見していましたし、視聴者の皆さんの中にも思い描く作品があったり、特定の役者さんの印象が強いという方もいらっしゃると思います。そうした中で、史実というベースは持ちながらも、自分なりに『どうする家康』という世界に生きる井伊直政をつくり上げてのはプレッシャーでもあり、特殊な環境ですよね」と大河特有の重圧も。

 それでも「過去作はあまり意識せず、『どうする家康』の井伊直政は僕だけが演じられる人物だと信じて演じたいと思っています。物語の中で直政が年を重ねていく中で、自分自身も成長できるよう努めたいです」と張り切っている。
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