カンニング竹山 芸人人生が続けられた「鶴の一声」を明かす「オレ、何かあると思うんよな、こいつら」
2023年05月01日 18:27
芸能
当時、2人は30歳になる少し前。サンミュージックでもまるで芽が出ず、1年に1回開かれる事務所定例の会議に呼ばれた。大会議室に社長、作家、マネージャーら事務所関係者が勢ぞろい。売れていない現状などが説明され、「カンニングを来年度からやりたいマネージャーはいますか? 」と呼びかけられた。「それで誰も手が挙がらなかったら、その場でクビです。それで何人も昔、クビになってます」と竹山が語ると、千原ジュニアは絶句。果たして、一人の手も挙がらなかった。
「ああ、オレ、クビかあ」と竹山が観念していると、ある一人が「う~ん、う~ん」と言いながら、口を開き始めた。サンミュージックへの手戻りに尽力してくれたブッチャーブラザーズのリッキー(当時プロデューサー、現副社長)だった。
「オレ、何かあると思うんよな、こいつら。サンミュージック内のリッキー預かりっていう部署を作って、まだこいつら、拾っといてええですか」
この提案に、「サンミュージック内のリッキー預かりって、まず何なんだよ」と笑わせた竹山も、リッキーの「オレの直轄や」の一言に感激。千原ジュニアも「すごい先見の明やね」と感想を口にした。