【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第16話 信玄の最後通牒に頼もしき“家康殿の8人”いざ三方ヶ原
2023年05月07日 17:01
芸能
先週の第16話は「信玄を怒らせるな」。浜松に居城を移した徳川家康(松本潤)だが、城下で少年に襲われ、九死に一生を得る。それは井伊虎松(板垣李光人)と名乗る少年だった。そして武田信玄(阿部寛)に対抗し、上杉謙信との同盟を探るが、武田方に漏れ、信玄は激怒。決戦は避けられないと覚悟を決め、人質として武田に送っている義弟・久松源三郎勝俊(長尾謙杜)を救出したものの、すべては武田信玄(阿部寛)の思惑通りだった…という展開。
浜松城にたどり着いたものの、凍傷により足の指を失った傷だらけの源三郎。そして、ボロボロになりながらも信玄から預かった言伝を家康に伝えた。「弱き主君は害悪なり。滅ぶが民のためなり。生き延びたければ我が家臣となれ。手を差し伸べるは一度だけぞ」
信玄の最後通牒。勝ち目は…。家康は「独断で決められない」と自身につくか信玄につくか「各々で決めてよい」と家臣団に判断を委ねた。家臣たちは「情けない」と嘆きながらも、本多忠勝(山田裕貴)は「十に一つは勝てる」。夏目広次(甲本雅裕)は「殿には、この家臣一同がおります。この一同で、力を合わせ、知恵を出し合えば、きっと信玄に及ぶものと存じます!」と鼓舞。
差し込む光の中に、酒井忠次(大森南朋)、石川数正(松重豊)、大久保忠世(小手伸也)、本多忠勝、鳥居元忠(音尾琢真)、平岩親吉(岡部大)、夏目広次、榊原康政(杉野遥亮)の8人が覚悟を決めた顔が浮かぶ。家臣たちの言葉に家康は鼓舞され、涙ながらに出陣を決意した。
「三河一向一揆」「伊賀越え」と並び、徳川家康の“3大危機”に数えられ、人生最大のピンチとされる「三方ヶ原の戦い」(元亀3年、1573年)を前に、頼もしき家臣団“家康殿の8人”を石井さんが描く。
◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。