作詞家・売野雅勇氏 熱烈な「逆オファー」が実って書いた矢沢永吉の代表曲「素晴らしい男だなあ、と」
2023年05月08日 20:45
芸能
そして、運が売野氏に味方した。知人が偶然、矢沢のスタッフになり、生まれたパイプを通じて、「矢沢さん(の曲)、書きたいんだけど、書かしてくれないかな」と逆オファー。自身の作詞イメージなどを件の知人に2時間力説し、ついに矢沢と福岡で「直接交渉」することに成功したのだ。
「夜、僕は飲めないけど、一緒に遊んだり、話をしたりして、“ああ、素晴らしい男だなあ”と。魅力のとりこですよね」
会っている時は、一切仕事の話をしなかった矢沢から、スタジオに招待があったのは約1カ月後。代表曲「SOMEBODY’S NIGHT」(1989年)は、売野氏の感性とともに、世に出た。