作詞家・売野雅勇氏 熱烈な「逆オファー」が実って書いた矢沢永吉の代表曲「素晴らしい男だなあ、と」

2023年05月08日 20:45

芸能

作詞家・売野雅勇氏 熱烈な「逆オファー」が実って書いた矢沢永吉の代表曲「素晴らしい男だなあ、と」
作詞家の売野雅勇氏 Photo By スポニチ
 「少女A」や「2億4千万の瞳」などの代表曲を持つ作詞家の売野雅勇氏(72)がYouTubeチャンネル「ラジオ川越チャンネル」にゲスト出演。日本を代表するロックシンガー、矢沢永吉(73)との交流を明かした。
 売野氏といえば、約1400曲の楽曲を書いてきた昭和歌謡界の大御所。作詞家として成功を収めても、忘れられない「初心」があった。「いつか名前が売れたら、矢沢さんからオファーがあるんじゃないかな、と思っていた」。大学生の時に見たロックバンド「キャロル」のコンサートで受けた感動が原点。解散した後も、矢沢の動向を気にしていたものの、「何年待っても、(オファーが)来ないんですよ。(自分のこと)嫌いなのかな、とか、知らないのかな、とかいろいろ考えて…」と当時の心境を口にする。

 そして、運が売野氏に味方した。知人が偶然、矢沢のスタッフになり、生まれたパイプを通じて、「矢沢さん(の曲)、書きたいんだけど、書かしてくれないかな」と逆オファー。自身の作詞イメージなどを件の知人に2時間力説し、ついに矢沢と福岡で「直接交渉」することに成功したのだ。

 「夜、僕は飲めないけど、一緒に遊んだり、話をしたりして、“ああ、素晴らしい男だなあ”と。魅力のとりこですよね」

 会っている時は、一切仕事の話をしなかった矢沢から、スタジオに招待があったのは約1カ月後。代表曲「SOMEBODY’S NIGHT」(1989年)は、売野氏の感性とともに、世に出た。
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