フランスで16日に開幕する第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門で小津安二郎監督の1947年の作品「長屋紳士録」(4Kデジタル修復版)が上映されることが決定した。松竹が9日発表した。
今年は小津監督の生誕120年にして没後60年という節目イヤー。「長屋紳士録」のほかに「宗方姉妹」(50年、東宝)も選出された。小津作品のデジタル修復版がベルリン、カンヌ、ベネチアの世界3大映画祭クラシック部門で上映されるのは2013年の「東京物語」(ベルリン)を第1弾にちょうど10回目。2作同時は初めてとなる。なお、同部門には他にヒチコック監督の「白い恐怖」(45年)やゴダール監督の「軽蔑」(63年)などがエントリーされている。