宝塚新人公演 紀城ゆりや 涙の初主演「客席が見えた時に何とも言えない感情が湧き出て…」

2023年05月11日 21:06

芸能

宝塚新人公演 紀城ゆりや 涙の初主演「客席が見えた時に何とも言えない感情が湧き出て…」
新人公演初主演に感激の涙を流した紀城ゆりや(右)とヒロインの音彩唯 Photo By スポニチ
 宝塚歌劇団雪組公演「Lilac(ライラック)の夢路」の新人公演が11日、兵庫・宝塚大劇場で行われ入団5年目の紀城ゆりや(きしろ・ゆりや)が感激の初主演を務めた。
 カーテンコールでは、初めから涙で声を震わせ「本日を迎えるまでに、未熟な私に多くの方々が救いの手を差し伸べてくださいました。セリフにもありますように、自分一人では何も成り立たないんだ、ということを今日の舞台を通して強く感じました」などと感謝。

 ステージでは19世紀初頭のドイツで鉄道産業の発展に尽力した青年を熱演し、夢に向かって突き進む姿が、新人公演初主演のハツラツさに重なった。

 終演後は「ホッとした気持ちもあり、うれしい気持ちもあり。客席が見えた時に何とも言えない感情が湧き出て…」と涙の理由を説明。「真ん中から見た客席は本当にまぶしくて、でも温かい場所なんだ、と実感しました」と振り返った。

 トップスターの彩風咲奈(あやかぜ・さきな)からは「初めての主演は何をしてもいいから。歴代の主演の方々も、私(彩風)も不安に打ち勝つことができたんだから、あなたも絶対できる!」と背中を押され心強かったという。

 6月29日の東京公演に向けて「今日は目の前のことに必死で、もがいていたので、東京では視野を広げて皆を包み込めるぐらいの心の広さを持って挑みたい」と力を込めた。

 3度目のヒロインとなった音彩唯(ねいろ・ゆい)は紀城とは同期。「紀城の初主演の新人公演で、こうして相手役ができて良かった」と笑顔だった。
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