中村雅俊 俳優と歌手両立の苦労…山奥で撮影中に音楽番組出演「電波が通じないんですよ、山の上」
2023年05月17日 15:36
芸能
今では「どっちもすばらしい仕事」と誇りを持っているが、過去には「コンサートで歌を間違えると、冗談で“ごめんなさい、役者なんで”みたいなエクスキューズはしていた」とも告白。「けど、すぐにそれじゃダメだと。100%役者だけど、100%歌手じゃないと絶対ダメだろう、みたいな意識は生まれて、ずっとやってきましたね」と明かした。
撮影に音楽番組にと多忙で、苦労したこともあったという。1983~84年にNHK連続テレビ小説「おしん」に出演。ちょうど撮影のタイミングで、大ヒット曲「恋人も濡れる街角」を歌うため、「ザ・ベストテン」に出ることになったという。「(おしんで)またぎの猟をする役だったので、山形県のすごい山奥で撮影して。『ベストテン』で歌わなきゃいけない。電波が通じないんですよ、山の上。下山して、2時間くらいかかるんですよ。“愛~!…”って歌った後に、また戻って」。自然と戦うまたぎと、色気たっぷりなバラードの世界観を行ったり来たりだったというが、「でも、まあ戻ると、宿で役者仲間が“見てたよ”とかって、みんなで飲んだり」と懐かしんだ。
「恋人も濡れる街角」は、横浜を舞台に、男女の夜の交わりを感じる大人な楽曲。MCの「霜降り明星」せいやは、「街角の歌を山で歌っていたのが…。横浜の夜景の歌を、おしんの山奥で」と驚いた。すると中村は、「『恋人も濡れる街角』ってタイトルだったんですけど、最初は『恋人も濡れる横浜』だったんですよ」と秘話を明かした。
楽曲は映画「蒲田行進曲」の主題歌に採用。「大田区の蒲田に撮影所があったんですよ、昔。それの話なのに、横浜はないだろうって、タイトルだけで横浜から街角に変わった」と打ち明け、霜降りの2人を驚かせていた。